Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

アメリカ創価大学第6回卒業式へのメッセ…  

2010.5.28 スピーチ(聖教新聞2010年上)

前後
1  わが宝のアメリカ創価大学(SUA)の第6期生の皆さん!
 輝かしいご卒業、まことにおめでとう!
 この4年間、皆さんは、本当によく学び抜かれました! 立派に成長されました! 見事に勝利されました!
 今、私の胸には、21世紀の天空に、颯爽と飛翔しゆく、わが6期生の凛々しき英姿が、眩いばかりに迫ってまいります。これほど、うれしいことはありません。
2  不断の向上を
 はじめに、アメリカの誇る民衆詩人ウォルト・ホイットマンが、150年前(1860年)に発表した「一弟子に與う」と題する詩の一節を、皆さんに贈りたい。
 「今日この日から始めるのだ。君自らを剛毅と、現実と、矜持と、確固不動の精神と不断の向上を身につけて、
 君自身の『人格』を身をもって確立し、これを世に示すまで安んじてはならない」(長沼重隆訳『草の葉』三笠書房、現代表記に改めた)
 本日の卒業式は、4年間の努力の輝かしい到達点であると同時に、「今日この日から始める」新たな精神闘争の門出であります。
 常日ごろより、アメリカ創価大学を支えてくださっているご来賓の先生方には、本日も温かく見守っていただき、まことに、まことに、ありがとうございます。
 ご家族、ご友人の皆様方にも、心よりお喜び申し上げます。
 わが6期生の向学の青春を、懸命に護り励ましてくださった教員の先生方、職員の方々、深く御礼申し上げます。
 そして、卒業生の皆さん、在校生の皆さん、本当にありがとう!
3  勇気で語れば 心は変わる!
 本日は、光栄にも、“カリブ海の楽園”と謳われるバハマ国のポーレット・ベセル国連大使がご多忙のなか、祝福に駆けつけてくださいました。
 ベセル大使は国連などを舞台に、多国間の協力を力強く推進してこられた、平和創出の卓越したリーダーであられます。
 私がニューヨークの国連本部を初めて訪問したのは、50年前(1960年)の10月でありました。国連総会の本会議等を傍聴しながら、独立まもないアフリカ諸国の若き代表たちが、はつらつと活躍している姿を目の当たりにして、「21世紀はアフリカの世紀」と展望したのも、この時のことであります。
 この折、私は、国連本部でも、世界各地の大舞台でも、やがて創価の平和哲学を抱いた青年たちが、威風も堂々と貢献する日が必ず来るであろうと、未来に思いを馳せました。
 今まさに、SUAの大いなる発展とともに、いよいよ、その本格的な時代が到来したのであります。
 先日も、日本の創価の青年の代表が、国連本部で開催の「核拡散防止条約(NPT)」の再検討会議にあわせて、「核兵器禁止条約」の制定を求める2,276,167人の署名目録を届けました。
 核兵器による人類の破滅を防ぐためには、どうすればよいか──アインシュタイン博士は明晰に結論されました。
 それは「われわれ自身が心を入れ替え、勇気をもって語れば、人の心を変えられるだろう」と。そして「若者たちと行動するんだ。人の心を変えるという目標をあきらめてはいけない」と訴えたのであります。〈ウィリアム・ヘルマンス著、雑賀紀彦訳『アインシュタイン、神を語る』工作舎〉
 わがSUAで、学び、鍛え上げた若き英才の皆さんが、平和を願う全世界の青年の先頭に立って、人類に貢献しゆく大連帯を幾重にも広げゆかれんことを、心から願ってやみません。

1
1