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全国代表協議会  

2009.12.22 スピーチ(聖教新聞2009年下)

前後
1  本年も、わが学会は、仏意仏勅の広宣流布を敢然と成し遂げてきた。
 全国の同志の皆様に心から感謝申し上げたい。
 一年間、本当にご苦労さま! ありがとう!
 来年もまた、勝利を頼みます!〈「ハイ!」と会場から勢いよく返事が〉
 本年、生誕260周年を迎えた大文豪ゲーテは言う。
 「感謝しなければならぬ人と出あいながら、感謝をわすれていることが、どんなにしばしばだろう」(大山定一訳「ゲーテ格言集」、『ゲーテ全集第11巻』所収、人文書院)
 その通りである。
 この一年、よく戦ってくれた同志、陰で支えてくれた方々に、心から感謝の声をかけていくことだ。決して当たり前と思ってはならない。
 声一つ、言葉一つで、人間の心は動く。その心が一切を決める根本だ。
 「心こそ大切」である。「声仏事を為す」である。
2  最初に、恩師・戸田第二代会長の忘れ得ぬ指導を学び合いたい。
 恩師が晩年に、こうおっしゃった。
 「人生において大事なのは、希望だ。
 希望があれば、前進できる。何があっても戦える。生き抜いていける。
 そして、忍耐だ。
 忍耐なき人は、愚痴に負ける。
 前進している人は、息吹がある。朗らかだ。
 前進していない人は、暗い。佗しい。
 不退転の心で、朗らかに前進すれば、必ず勝利できるのである」
 この恩師が示した「希望」「忍耐」「前進」、そして「勝利」を合言葉に、晴れ晴れと、全員が、明年を勝ち飾っていこう!
3  会員が中心!
 さらに恩師の指導を紹介したい。先生は最高幹部に対して叫ばれた。
 「大変なところ、人が嫌がるようなところで、うんと戦うのだ。そこに自分の勝利がある。そこで、広宣流布の勝利を開いていくのだ」と。
 大変な中で、勝利の活路を開いてこそ、リーダーである。同志の期待に応えていくのである。
 もしも幹部に気取りや威張りがあれば、真剣な同志の戦いの邪魔になるだけだ。
 また、幹部だからと思い上がって、信心を忘れ、道を踏み外して、真面目な会員を失望させるようなことは、絶対にあってはならない。くれぐれも心していただきたい。
 戸田先生は、こうも言われた。
 「負けるということは、恥である。どんな戦いも、絶対に負けるな! 御本尊に祈り抜いてみよ!
 今の20倍、そして、100倍の結果が必ず得られるのである」
 私も戸田先生のもとで、あらぬる戦いを勝ってきた。
 先生のおっしゃる通り、御本尊に祈り抜いて勝ってきた。
 私は一人立った。常に先頭を走った。
 真剣に語った。誠実を貫いた。
 行くところ、行くところで、「あなたなら信頼できる」「あなたなら応援したい」と言われ、多くの人を味方に変えていった。
 どうか、わが生命を赤々と燃え上がらせて、聞く人の胸が熱くなるような、心に響く対話を広げていってもらいたい。
 また、会合で話す際も、「きょうの話は聞いていて疲れなかった」「きょうの話は心に染みたな」と皆に喜んでもらうには、どうすればいいのかを真剣に考えることだ。それが自分自身の成長につながっていく。
 独りよがりではない、また「幹部中心」ではない、本当の「会員中心」の学会を、皆さんがつくっていくのである。

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