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新時代第35回本部幹部会 ワイマール・ゲーテ協会特別顕彰授与式、創立80周年記念第2回全国青年部幹部会

2009.12.12 スピーチ(聖教新聞2009年下)

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1  遠くドイツからお越しくださった文化の使節を、私たちは最高の礼をもってお迎えしたい。
 〈ワイマール・ゲーテ協会の特別顕彰授与式が12日行われ、貴重な「ゲーテ・メダル」が池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に贈られた〉
 ドイツが世界に誇る大文豪ゲーテ。
 彼は、1749年の8月28日、フランクフルトで生まれた。本年は生誕260周年の佳節にあたります。
 かつて私は、ゲーテの生家を、妻とともに訪れました。1981年(昭和56年)5月のことです。
 案内を受け、ゆっくりと見学した。往時を偲んで、ある時は感動し、ある時は心で涙しながら、長い時間、見て回った。
 黄金の思い出であります。
 今も世界で愛読されている『若きウェルテルの悩み』。世界文学の最高峰の一つである『ファウスト』。ゲーテの作品は数多い。
 さらにワイマールに招かれ、大臣となり、政治、教育、文化、芸術などの発展にも貢献しています。
 ゲーテは自然科学の分野でも、動物学、植物学、地質学、光学など、さまざまな研究を進め、業績を残しました。幾多の指導者が敬愛してやまない“精神の巨人”なのです。
 ドイツの大詩人・シラーと親友であったことも有名です。
 よき人は、よき人とつきあっている。偉大な人は、偉大な人を離さないものです。
 ゲーテとシラーは、ともに、名門モスクワ大学から名誉称号を贈られています。
 〈池田SGI会長はモスクワ大学から「名誉博士号」(1975年)と「名誉教授」称号(2002年)を受章している〉
2  一流に学べ!
 ここで、本日ご出席いただいた、ワイマール・ゲーテ協会顧問のオステン博士についてご紹介したい。
 博士は、ドイツのケルン大学で法学博士号を取得された後、外交官として活躍された。
 その間、1986年から92年まで、在日本ドイツ大使館にも勤務されています。その時代から、私についても研究してくださったとうかがいました。
 きょうの出会いを、本当にうれしく思います。
 博士は、父君の影響で、幼少のころからゲーテの作品に親しんでこられた。素晴らしい教育です。
3  どんな分野であれ、「一流」に触れさせる意味は大きい。
 きょうのこの会場にも、お子さんをもつ親の方々がおられるでしょう。
 子どもにゲーテのことを語れば、「お父さん、すこいな!」と尊敬される。
 頭ごなしに「こうしなさい」「ああしなさい」というだけでは、子どもも嫌になる。それよりも、よき刺激を与えることだ。偉大なものに触れてこそ、目が開かれるのです。
 本来、仏法は普遍の英知を説いている。ゲーテに学ぶことが、最も価値ある人間の道に通じていくのです。

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