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新時代第27回本部幹部会 第33回SGI総会、全国青年部幹部会、壮年部幹部会

2009.3.4 スピーチ(聖教新聞2009年下)

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1  きょうは海外の皆さん、ご苦労さま!
 ありがとう! おめでとう!
  春だ! 桜だ!
  満開だ!
  希望だ! 勝利だ! 青春桜だ!
  厳寒を
  乗り越え 咲きゆく
  幸福桜だ!
 これは創価大学の創立から2、3年たったころの春、創大生数人と一緒に桜を観たときに歌った懐かしい詩である。
 平和の日本列島に咲く桜は、美しい。世界的にも有名である。私も桜が好きだ。
 「散る桜 残る桜も 散る桜」という詩があるが、「この詩を戦争に利用した、軍国主義の時代の日本の桜が情けなく、大嫌いだった」と、ある人が嘆いていた。
 戸田先生は叫ばれた。
 「私たちは、散らない広宣流布の桜を咲かせるのだ! 散ることのない、永遠の幸福と平和の妙法の桜を胸に咲かせながら、この人生を生き抜いていこう! 笑顔と勇気と勝利を胸に、勝ち抜いていくのだ!」
 これが、遺言のごとき戸田先生の叫びであった。よろしく頼みます!
2  勝利の歌を!
 きょうは、ヨーロッパの友も参加している。
 19世紀のフランスの音楽家グノーが作曲した歌には、次のような一節がある。
 「冬去りしあとに 春は微笑みて」
 「野に山に きこゆるは が歌よ」
 「幸福は 春と共に来らん!」(『世界大音楽全集フランス歌曲集』所収、ジュル・バルビエ作詩・古沢淑子訳、音楽之友社)
 私たちも、学会歌を毎日のように歌っている。歌声を響かせながら前進を続けている。
 歌を歌っている人は幸せだ。歌を朗らかに歌える人は、すでに勝っているともいえる。
 歌おう! 勇気と希望の歌を!
 勤行で読む経典も、いうなれば“詩”である。“永遠の詩”だ。「爾時世尊。従三昧」──経典にも、リズムがある。そう述べていた哲学者もいる。
 デンマークのメンバーは、おられるだろうか?〈デンマークの友が立ち上がり、盛大な拍手に包まれた〉
 デンマークの民衆教育の父・グルントヴィは述べている。
 「いつも私は歌う、私の心のなかにあるものを/心にたたかいがあるから、たたかいは私の歌」(ハル・コック著、小池直人訳『グルントヴィ――デンマーク・ナショナリズムとその止揚』風媒社)
 グルントヴィといえば、世界的に有名な大教育者である。
 この言葉は、学会精神とも深く響き合っているように思えてならない。
3  尊き求道の炎
 ともあれ、世界の60カ国・地域から集われた偉大な広宣流布の指導者の皆さん! 遠路はるばると、本当にご苦労さま!
 仕事もある。さまざまな状況もある。そうしたなかを求道心に燃えて、研修に参加する。日本に来る。大変な仏道修行である。
 私は、皆様こそ、広宣流布を進めゆく「仏」に等しい方々だと申し上げたい。
 ある青年部の友が、「この60カ国の『6』という数字について、仏典では『具足』という意義が示されていますね」と語っていた。
 「そうだね」と私は言った。
 また、「この研修会自体が、世界広布の尊き縮図であり、結晶ですね」と述べていた。その通りと思う。
 本当に立派だ。勇者の集いだ。信心の志において、日本の皆さんも負けてはいけない。
 また、きょうは、わが芸術部の皆さん、大変にありがとう!
 皆さんにお会いできて、本当にうれしい。芸術部の友の活躍は、同志の誇りだ。
 大切な方々である。権力者よりも偉大な、最高の使命と力をもっている。皆で励まし、宣揚し、心から応援をしてまいりたい。

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