Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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8・24記念各部合同協議会  

2008.8.20 スピーチ(聖教新聞2008年上)

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1  未来を開く協議会、ご苦労さま! 役員の皆さんも、ありがとう! いよいよ、新しい時が来た。
 いずこにあっても、「地より涌き出でんとする」ごとく、新しい地涌の人材が、生き生きと躍動し、登場している。
 「人材、人材の創価学会でいけ!」とは、わが師・戸田城聖先生の叫びであった。
 先生も、どれほど喜び、見つめてくださっていることか。
 インドの詩聖タゴールは、戯曲の中で、民衆の代表に、こう語らせている。
 「王様はわれわれの一人一人を、王冠をかぶった王になさっているのだ」
 一方、でっち上げの王を、こう戒める。
 「偽りの王よ。あんた自身があんまり尊大ぶりを発揮されたのですよ。あんたの頭はもうすぐ塵にまみれるでしょう」(姥原徳夫訳「暗室の王」、『タゴール著作集第6巻』所収」第三文明社)
 真実の王は、民衆一人一人を王にする。
 偉ぶって、自らを飾るのは、偽りの王だ。
 我らは信仰の王者である。折伏をしている人が偉い。それを下に見たら、罰を受ける。
 リーダーは威張ってはならない。本当に偉大な人は謙虚である。外面を繕い、虚栄でわが身を飾る人間が、上に立ったら大変だ。
 仏法者ならば、根底に慈悲がなければならない。その上で、「強敵には強く」「弱者には温かく」「同志には優しく」。そのように私は心してきた。
 これを戸田先生は見逃さず、「それが、お前のいいところだ。ほかのだれにもできないな」と、おっしゃってくださった。
 まずリーダー自身が人間革命するのだ。そこから一切の勝利は始まる。
 明るく朗らかに、誠実に、皆と調和して、守り合い、尊敬し合って、素晴らしい歴史を築いていただきたい。
 何でも語り合い、励まし合いながら、気持ちよく、ともに広布へ前進していきたい。
2  平和と文化の城は今、全世界に
 御本仏であられる日蓮大聖人は、「諸法実相抄」に仰せになられた。
 「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり、日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや
 この御聖訓の通り、末法濁悪の現代に妙法を唱え弘めゆく「地涌の菩薩」を、先頭に立って呼び出されたのが、初代・牧口常三郎先生であり、二代・戸田先生である。
 蓮祖が示された「地涌の義」のままに、私は、願い求めた師匠である戸田先生と巡りあって、広宣流布の大願へ、勇猛精進を開始した。
 それは、昭和22年(1947年)の8月のことであった。
 今年で61年となる。
 戦後間もなかった当時、西神田にあった旧学会本部は、木造で3階建ての小さな建物であった。
 それが信濃町に移って、この秋で55周年。日本中、また世界から多くの友が集い来る、喜び光る宝城となった。学会の会館は日本だけでも約1,200になり、あの国にも、この国にも平和と文化の城がそびえ立つ。
 これらもすべて、一切をなげうって師匠に尽くし抜いた福運である。尊き同志の信心の結晶である。
3  師と「同じ心」で
 法華経は、「不惜身命」であり、「死身弘法」である。
 牧口先生は、法難の獄中で、殉教なされた。
 戸田先生は、その牧口先生にお供したことを、最大の喜びと感謝された。
 勇んで、その弟子となった私である。「三障四魔」「三類の強敵」との戦いは、もとより存知の上であった。
 仏法のために、師が命がけならば、弟子も命がけで戦う。それでこそ「不二」の境涯となる。師と「同じ心」で戦うから、いかなる障魔をも打ち破っていけるのだ。

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