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2008.2.22 スピーチ(聖教新聞2008年下)
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1
ご苦労さま! 楽になって、聞いていただきたい。
きょう(22日)は、午前中に中国の
唐家璇
とう・かせん
国務委員と懐かしい再会を果たした。続いて、後継の皆様と、有意義に語り合いたい。
きょう、誕生日の人? また、お母さんが誕生日の人は?〈会場から何人か手が挙がる〉
おめでとう!
青年を、どう育てるか。どう、いい人材を伸ばすか。どうしたら、一生の勝利の原点を刻み、信心の宝の思い出をつくってあげられるか。
私はいつも、そのために祈り、あらゆる智慧をめぐらせ、全生命を捧げている。
そこにこそ、指導者の責務があるからだ。
ほんの一つの言葉でも、勇気の光を贈ることができる。
一人が感動し、歓喜し、希望に燃えて立ち上がれば、その波動は、一家へ、地域へと広がっていくにちがいない。
形ではない。大事なのは、心だ。リーダーが、強き信心に立てば、新しき地涌の陣列がわき出てこないわけがない。
だれよりも、まずリーダー自身が、人間革命し、生まれ変わって、祈り、語り、書き、走り、正義を叫び抜いていくことだ。
後継の君よ! あなたよ!
あのキュリー夫人のごとく、革命に生きたローザ・ルクセンブルクのごとく、人類愛を歌ったシラーのごとく──歴史に名を残した偉人たちのごとく、勝利の劇の一生を!
そして、永遠に輝きわたる師弟の金字塔を、晴れ晴れと打ち立てていただきたいのだ。
2
青年を伸ばせ!
3・16「広宣流布記念の日」の50周年を前に、女子部の皆様に和歌を贈りたい。
尊くも
師弟不二なる
前進の
貴女
あなた
の勝利は
三世の功徳と
男子部の諸君には、記念に、次の言葉を贈りたい。
いざや立て!
壮大な君たち青年の
大舞台の幕が開いた
青年の時代だ。皆、頑張れ!
私も、32歳から創価学会の会長を務めた。時代を先取りする手を、戸田先生は打たれたのだ。
私が会見する予定だった、アメリカのケネディ大統領が就任したのは、43歳の時であった。
ともすれば人は、年をとると、守りに入る。ずるくなり、口先だけの要領に走る者もいる。名聞名利にとらわれれば、もう信心ではない。
青年が大事だ。青年は、人まかせにしたり、すぐに威張ったり、そんなリーダーになってはならない。
また、いくら口がうまくても、行動が伴わなければ、意味がない。
皆に優しくし、皆に好かれる、人柄のいい指導者になってもらいたい。
今の苦労は、すべてが未来のための訓練だ。
時を惜しんで学ぶのだ。
世界でも、若き指導者が各界に躍り出ている。もうすでに、新しい時代は始まった。
立場が上になるほど、自分に厳しく、油断せず、慢心を排して、わが尊き使命を全うしていただきたい。
3
同志の苦しみを背負って立て!
今や、世界的な学会となった。
すべて、私と不二の心で戦ってくださった、尊き父母のおかげである。
若き諸君は、できあがった組織の上にあぐらをかいて、ふんぞり返っては絶対にならない。
インド独立の父マハトマ・ガンジーは戒めた。
「細かい心づかいをしていないで、他人に命令をくだしても、うまくいかないのである」
「ところが、指導者自身が召使いになっているところでは、指導権をねらう競争相手もなくなってしまうのである」(蝋山芳郎訳「ガンジー自叙伝」、『世界の名著77』所収、中央公論新社)
人々に尽くすのが、新時代の指導者だ。
広布の同志は、皆、仏子である。話す時にも、決して、ぞんざいな言い方ではなく、「○○さん」と尊敬を込めて呼びかける。それが本当の指導者の姿である。
ロシアの文豪ドストエフスキーは、作品の登場人物に、こう語らせた。
「他人に対してもっとやさしく、もっと気を使い、もっと愛情を持つことです。他人のために自分を忘れること、そうすればその人たちもあなたを思い出してくれます。
自分も生き、他人をも生かすようにする──これがわたしの信条です!」(小沼文彦訳「スチェパンチコヴォ村とその住人」、『ドストエフスキー全集2』所収、筑摩書房)
皆のために、指導者がいる。威張るためにいるのではない。
同志を幸せに!
同志の苦しみを背負って、自分が一切の労苦を背負って、勝利の道を開いていく──この決心を忘れぬ一人一人であってもらいたいのだ。
次の50年を担いゆく皆様に、シラーが綴った言葉を贈りたい。
「要するに勇気だよ、勇気!」(濱川祥枝訳『ヴァレンシュタイン』岩波文庫)
戸田先生は、よく言われていた。「慈悲といっても、なかなか出ない。慈悲に代わるものは勇気である」と。
勇気の宝剣を持つのだ。勇気こそ、いかなる困難をも乗り越え、広布を前進させゆく力なのである。
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