Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

各部代表協議会  

2007.12.11 スピーチ(聖教新聞2007年下)

前後
1  お会いできてうれしい。ありがとう!
 本年、創価学会は大勝利で進むことができた。
 「1年間、本当にご苦労さま!」と全同志の健闘を讃えたい。そして、明年も勝利するために、きょうは有意義な集いとしてまいりたい。
2  正しき事を為せ
 大文豪ゲーテは歌った。
 「人間は高貴であれ 進んで人を助け善であれ!」
 「ひとり人間のみが不可能を可能にするのだ」
 「倦まず為せ 益あること 正しきことを」(山口四郎訳「くさぐさの歌」、『ゲーテ全集1』所収、潮出版社)
 大文豪は、誇り高き人間の歩むべき道を求めてやまなかった。
 その至高の道を、来る日も来る日も、生き生きと「人間の讃歌」「生命の讃歌」を歌いながら前進しているのが、わが創価の誉れの同志である。
 南極点に初めて到達した、ノルウェーの探検家アムンゼンは言った。
 「もし行動においてより大いなるものへの憧憬を持たぬなら、われわれは人生に忠実であるとはいえない」
 「人間は戦わなくてはならない。戦うことによって、われわれは完成される」(エドワール・カリック著、新関岳雄・松谷健二訳『アムンゼン』白水社)
 全くその通りだ。
 広宣流布という、最も偉大なる目的のために「戦い続ける」ことこそ、一生成仏という、人間生命の究極の完成への軌道である。
 そしてまた、広宣流布は、永遠に大難との戦いである。
 広宣流布を阻む「三類の強敵」と戦う。強い力をもった悪人と、断固として戦う。これが地涌の菩薩である。
 仏敵と戦えない。相手の力が強いと怖じ気づく。それは真の仏法者ではない。
 相手がだれであろうと、少しでも学会の師弟をばかにしたり、真面目な学会員を見下す人間は許さない!──学会は、この破邪顕正の大精神で進むのだ。
3  師弟を守れ
 釈尊の時代、三逆罪を犯した提婆達多は、釈迦族の出身で、釈尊のいとこであったとも言われる。
 日蓮大聖人、日興上人の時代には、五老僧をはじめ、教団の中枢から仏法を破壊する者が出た。
 遠くではなく、最も身近な存在の中から、広布を破壊する大悪が現れる。
 学会の歴史においても、残念ながら、同志の模範となるべき幹部の中から、増上慢となり、転落していく人間が出た。
 そうした人間を厳しく糾弾しなければ、清浄な広宣流布の世界は守れない。和合を築けない。師弟という一点に、寸分たりとも狂いがあってはならない。
 「増上慢の人間は許すな!」
 これが戸田先生の遺言であられた。
 仏法の因果の理法は厳しい。
 師弟の世界を壊す増上慢を放置するならば、結局、自分自身の命も、増上慢の方向へ、師弟からはずれた方向へと流されていってしまう。
 だから、私は厳しく言うのである。

1
1