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広布第2幕第3回全国青年部幹部会 各部合同協議会

2007.11.28 スピーチ(聖教新聞2007年下)

前後
1  広宣流布の中核の人材が集う会合は、戸田先生の時代からの伝統である。活動の源泉となる、最も根幹の行事である。
 仏法の眼から見れば、本陣に勇んで集い、戦う皆様は、広宣流布の英雄であり、女王である。その功徳は永遠であり、子孫末代に流れ通っていくことは間違いない。
 どうか、頑張っていただきたい!〈「ハイ」と決意の声〉
2  普賢菩薩の守護
 世界の広宣流布は、必ず普賢菩薩、すなわち「普く賢い」知性の力によって守護されていく。これが正しき仏法の定理である。
 〈御義口伝に「此の法華経を閻浮提に行ずることは普賢菩薩の威神の力に依るなり、此の経の広宣流布することは普賢菩薩の守護なるべきなり」〉
 きょうの青年部幹部会を祝賀するがごとく、新しい「英知の栄誉」が、世界各地の大学から、相次いで寄せられている。
 私が、これまで世界の五大陸の大学・学術機関からいただいた名誉学術称号は224。〈名誉会長夫人には、10の名誉学術称号が贈られている〉
 今後も、中国の医学の殿堂・温州医学院をはじめ、名誉学術称号の授与が続々と予定されていることを、謹んで、わが弟子にお伝えしておきたい。〈同医学院の名誉教授称号の授与式は11月30日に行われ、学術称号の数は225となった〉
 また私は、大学・学術機関での講演も、ハーバード大学での2度の講演をはじめ、世界中で行ってきた。ハーバードからは、「ぜひ3度目を」とのお話を何度もいただき、大変にありがたく思っている。
3  師匠の栄冠は弟子の福徳に
 こうした栄誉の一つ一つが、どれほどの重みをもったものであるか──。ドイツの大詩人ヘルダーリンはうたっている。
 「汚されぬ叡知の旗幟きしには栄光を! 心の正しい者らには名誉と凱歌を!」(高岡和夫訳「調和の女神に寄せる讃歌」、『ヘルダーリン全集1』所収、河出書房新社)
 私は、外国の有名な詩人の作品は、青春時代から、あらかた読破してきた。自宅の本棚にも、ずらりと並んでいたし、どこに行っても傍らに本を置いていた。
 そのほとんどは、創価大学や学園に寄贈させていただいている。東京・大田の小林町(当時)に自宅があった時、訪ねて来られた方に、ほかに贈るものもなく、差し上げた本も多い。懐かしい思い出である。
 ともあれ、ヘルダーリンの叫びのごとく、名誉学術称号とは、その大学の威信をかけて「英知」と「正義」の人格を讃える栄誉である。
 “この人こそ人類の模範なり。青年よ、この人に学べ!”との厳粛なる宣言ともいわれる。
 「創価学会の名誉会長」として、私は、世界で第一の数となる栄誉をお受けした。
 私自身は、それを誇ったり、自分のことを「偉い」と思う気持ちは全くない。
 ともに教育者であった牧口初代会長、戸田第二代会長のお二人が喜んでくださっているに違いないそのことが、うれしいのである。
 牧口先生も戸田先生も、誹謗中傷を浴びせられ、国家によって投獄され、正当な評価を受けることなく亡くなられた。
 私は、名誉学術称号をお受けするたびに、両先生にご報告申し上げる。
 「先生の仇を討ちました」「また一つ、先生の偉業を後世に残すための、礎をつくることができました」と。
 これが、本当の師弟である。
 そして、師弟は不二であるがゆえに、師匠の栄冠は、青年部の皆さんに、すべて受け継がれていく。
 妙法は不思議である。不可思議の法である。
 思うように学校に行けなかった人も、少しも嘆く必要はない。皆さんも、皆さん方のご一家も、永遠に最高の知性と福徳に包まれていく。そのことを確信して、堂々と進んでいただきたい!

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