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代表幹部研修会  

2007.8.26 スピーチ(聖教新聞2007年下)

前後
1  きょうの研修会には青年部、そして未来部の担当者の代表も参加されている。
 わが師・戸田先生は、よく言われた。
 「人生、何がうれしいか。道を求めている純粋な青年たちに会うことが一番、うれしい」
 私も、まったく同じ心情である。
 皆、忙しい中、よく集まってくれた。本当に、ご苦労さま!
 世界の一流の指導者は、必ず青年に焦点を当てている。
 いな、後継の青年を育てることこそが、指導者の指導者たる証しにほかならない。
 青年を大切にできない心は、それ自体が、権力の魔性に狂わされているのだ。
 私がともに対談集を発刊した、アメリカを代表する経済学者のガルブレイス博士も、しみじみと述懐されていた。
 「若い世代が育っていくことが、世界の希望にほかなりません」
 博士とは、教育の未来をめぐっても語り合った。博士が、創立されたばかりのアメリカ創価大学に対し、心からの期待を寄せてくださったことも忘れられない。
 また、昨年11月に、多くの青年たちとともに聖教新聞社にお迎えした、国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は、祖国エジプトでの講演で語っておられた。
 「世界に打って出るためにも、青年は、真剣な努力と誠実さが肝要である。
 目的に達するまで忍耐せよ! 青年が、我々の達したものよりも、さらに偉大なものを実現することを期待している」
 青年の舞台は世界だ。努力と誠実、そして忍耐こそが、飛躍への力である。
2  創価学会は、偉大な信念の大教育者であられた、牧口初代会長、戸田第二代会長のもと、「創価教育学会」として誕生した。
 人をつくり、青年を育てる──。学会の運動は、常に、この原点から出発し、この原点に帰着する。
 それゆえに、青年部、そして未来部こそが、学会の希望であり、眼目であり、魂なのだ。
 戸田先生は、学会の将来、そして人類の前途を担いゆく子どもたちについて、こう語っておられた。
 「子どもは未来の宝だ。未来からの使者だと思って大事にしなさい」
 一人一人が、無限の可能性を秘めた大事な存在である。未来を開きゆく宝の人材群である。
 「未来部」という名称には、重要な意義が込められていることを知っていただきたい。
 また、先生はこう述べておられた。
 「子どもは、いつも理想をもって引っ張っていってあげなさい」
 子どもたちは純粋だ。偉大なる理想や夢があれば、ぐんぐん伸びていける。成長していける。
 「子どもといっても、一人前として尊重しなくてはいけない。
 たとえ今は何も分からなくとも、後であの会合に参加したと思い出すものだ。目で見て、耳で聞いて、体で覚えることが大切なのだ」
 これも先生の指導である。
3  深き祈りで!
 後継の人材を育てていく。それは、いかなる団体においても、極めて重要な課題である。
 組織がどんなに大きく発展しても、新しい人材が育たなければ永遠性はない。いくら立派な建物があっても、人材が続かなければ、あっという間に衰退してしまうだろう。
 学会においても、もう一度、本気になって人材を見つけ、訓練し、育てていかねばならない。
 また家庭の中でも、子どもたちに、信心の偉大さを伝えていくことが大切だ。
 「必ず、わが子を立派な信心の後継者に育てていく」──この決意で、子どもたちに接していくことだ。真剣に題目をあげていくことだ。
 その上で、子どもが、なかなか学会活動に取り組めない場合があるかもしれない。さまざま事情や状況もあるだろう。
 しかし、親の祈り、真剣な行動は、間違いなく子どもたちに通じていく。必ず立ち上がる時が来る。
 信心を伝え、教えていくのは、何より子どもの幸福のためである。そして一家一族の永遠の繁栄のためである。
 このことを忘れないでいただきたい。

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