Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全国代表者会議  

2006.10.25 スピーチ(聖教新聞2006年下)

前後
1  きょうは、ご苦労さま!
 先日、女子部国際部の友が世界の知性の箴言集を作成し、届けてくださった。女子部国際部の方は、おられるだろうか?〈代表が「ハイ!」と元気に返事をした〉
 皆、じつによく勉強している。本当にありがとう! 感謝の思いを込め、この場をお借りして、箴言集の中からいくつかの言葉を紹介したい。
 一生懸命やってくださったことには、必ずお応えする。これが私の信条である。
 例えば、いただいたお手紙にしても、私は決しておろそかにしない。遅くまでかかっても真剣に拝見している。真心で応えている。
2  限りない希望と理想を胸に
 16世紀の朝鮮王朝の大学者である李珥イー・イは述べている。
 「国主と師匠と親は一体であり、真心を尽くして仕えるべきであり、自分勝手に師匠を非難するような行動があってはいけない」
 これは400年以上も前の言葉であるが、韓国では師匠を敬うとの精神が、今も大切にされているとうかがった。
 韓・朝鮮半島の出身で、世界を舞台に活躍した20世紀の“伝説の舞姫”崔承喜チェ・スンヒ
 彼女は恩師のもとで学んだ日々について、「私の一生を通して最も嬉しく、幸福で、愉快で、喜ばしい日々であった。つきることのない希望と限りない理想を持って全てを学んだ」(金哲央著『朝鮮近代の開拓者56人の肖像』朝鮮青年社)と振り返っている。
 ヨーロッパにおいても、イタリアの詩人ダンテが著した『神曲』に、次のような一節がある。
 ダンテが、師匠に対する思いを述べた言葉である。
 「先生が現世でおりにふれて
  人はいかにして不朽の名声を得るかを
  教えてくださった時の慈父のような優しい面影が、
  脳裡に刻まれていて、今、私は感動を禁じえません。
  私がいかほど先生に恩を感じているか、
  私は生きている限り、世に語り世に示すつもりです」(平川祐弘訳『神曲』河出書房新社)
 また、中国の古典である『詩経』には、「我に投ずるに桃を以てすれば、之に報ゆるにすももを以てす」と記されている。
 桃を贈られたなら、李をもって、これにお返しをする──受けた恩に対しては報いていくことを教えているのである。
 簡単であるが、重要なことだ。
 仏法は「報恩」の大切さを説いている。これは人間にとって、基本であり、根本の生き方なのである。
3  尊き女子部の友の活躍を讃え、3首の和歌を詠ませていただいた。ここで紹介したい。
  美しき
    乙女の広布に
      走りゆく
    大道みちは幸福
      仏になる道
  わたくし
    この道 走らむ
      戦わむ
    仏になりゆく
      舞台も楽しく
  断固して
    諸天は護らむ
      皆さまを
    大聖人も
      微笑み讃えむ
 全国・全世界の広宣流布の若き指導者の皆さまに贈りたい。

1
1