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盂蘭盆の意義を語る  

2006.8.6 スピーチ(聖教新聞2006年下)

前後
1  小説『新・人間革命』の執筆を始めて、今月で14年目に入った。まもなく、第19巻の連載を開始する予定である。新しい章の舞台は、昭和49年2月の沖縄から始めたい。
 このとき、私は沖縄を訪問したが、行く先々で、劇的に虹がかかった。それは、同志の「歓喜」と「勝利」の象徴となった。
 そこで、章のタイトルは「虹の舞」としたい。
 沖縄本島はもとより、八重山諸島の石垣島、また宮古島への訪問の歴史も綴る予定である。
 敬愛する沖縄の皆さまは今、広宣流布の新たな拡大に、勇敢に、堂々と、大前進されている。
 思えば、42年前、小説『人間革命』の執筆を開始したのは、沖縄の地であった。
 私は今、健気な沖縄の完全勝利を祈りつつ、筆を執っている。
 これからも、一段と、書いて書いて、書き抜いていく決心である。
2  毎日また毎日、私は、妻とともに、全国、全世界の、亡くなられた尊き全同志、そして、世界中の学会員、また会友・友人のご尊家の先祖代々の追善回向を、懇ろに行わせていただいている。
 それが、仏法者としての大きな使命であり、深き責任であるからだ。
 まもなく、新暦8月の「盂蘭盆」を迎える。〈盂蘭盆会、いわゆるお盆は元々、旧暦の7月15日を中心に行われていたが、日本では、月遅れで8月15日を中心に行われることが一般的になった〉
 「盂蘭盆」の意義に関しては、「彼岸」とともに、これまでも何度となくスピーチをしてきた。
 ただ、新入会の方々も増え、また、お盆の風習のない海外の方からも、歴史や意義について質問が寄せられている。この機会に、あらためて若干、語っておきたい。
3  法華経の行者は大歓喜の軌道に
 日蓮大聖人は、「孟蘭盆」を前に、亡き母を追善する四条金吾に、お手紙を送られた。
 「妙法聖霊(四条金吾の母)は、法華経の行者です。日蓮の檀那です。
 どうして餓鬼道に堕ちられることがありましょうか。きっと、釈迦仏、多宝仏、十方の諸仏の御宝前にいらっしゃることでしょう。
 (その仏たちが)『これこそ四条金吾のお母さんですよ、お母さんですよ』と、皆、同じ(慈愛の)心で、お母さまの頭をなで、喜び、ほめておられるでしょう。
 (お母さまは)『ああ、私は、なんと素晴らしい子をもったことでしょう』と、釈迦仏と語っておられることでしょう」(御書1112㌻、通解)
 まさしく「生も歓喜」「死もまた歓喜」という、永遠の常楽我浄の大境涯が示されている。
 日蓮大聖人に直結する「法華経の行者」として、広宣流布に進みゆく創価の同志は、皆、間違いなく、生命の最極の大歓喜の軌道に入っている。
 さらに、自らの信心の功徳は、一家眷属にも伝わっていく。最高無上の追善と孝養の道も、ここにこそある。

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