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日蓮大聖人・池田大作

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歓談宴でのあいさつ  

1974.9.8 「池田大作講演集」第7巻

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1  今夜はモスクワ大学総長のご招待をいただき、一同を代表し心より御礼申し上げます。また、本日は日曜日にもかかわらず、モスクワ大学のホフロフ総長、トローピン副総長、対外友好文化交流団体連合会のレドフスキー副会長、リボミュードロワ東南アジア部長をはじめとする皆々さまの空港までのお出迎えをいただきましたことを、厚く感謝申し上げます。
 当地モスクワのもっとも良い季節に、このように友好交流の第一歩を、あたたかく印させていただき、ほんとうにありがとうございました。ともあれ、私にとっては、九月八日は歴史的な日となりました。生涯、忘れることはありません。特に、通訳をしてくださったステルジャック先生の日本語にはおそれいりました。
 創価学会は、日本における民衆の自発的意志でつくられた最大の団体でございます。私どもの最大の関心は平和であり、人々の幸福であります。したがって未来に対してもまた、多くの事をなしたいと思っております。
 およそ、平和で豊かな二十一世紀を創出する“英知の泉”となるべきものは教育であります。その意味で今回の貴国への訪問により、実りある教育の交流をさせていただくことは、私どもにとり、無上の喜びでございます。そしてまた、各界の人々と友情の灯をともすことができましたならば、これ以上の喜びもございません。
 シベリアの美しい冬に、人々が窓からもれる部屋の明かりに、心のあたたかさ、人間のあたたかさをおぼえるように、私どももまた、社会体制は違うとはいえ、人々の心の灯を大切にしてまいることをお約束します。シベリアの凍てついた大地にも草木萌ゆ春が訪れるように、人類の未来にも、いま以上の希望燃ゆ若芽の息吹く春が訪れることを信ずるのであります。
 最後に、貴国がこれまでも日本へ数々の友情の手をさしのべてこられたことに敬意を表しつつ、今回の滞在でお世話になるすべての方々に感謝申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

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