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ソ連訪問 文化・教育交流で友好樹立

1974.9.8 「池田大作講演集」第7巻

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1  ソ連訪問への出発にあたりまして、ひとことごあいさつさせていただきます。
 本日は日曜日にもかかわらず、ソ連大使館からツエフォーニヤ代理大使、クズネツォフ参事官、またジャーナリスト各位等、各方面の多くの方々の心あたたまるお見送りをいただきまして、心からお礼を申し上げます。大変ありがとうございました。
 今回はモスクワ大学からご招待をいただき、約十日間の予定で、ソ連を訪問してまいります。ソ連は日本人にとって、ロシア文学、ロシア民謡などで近しい国であります。また人類の未来に、大きな役割を果たす国でもあります。そのソ連の人々と親しく語り合える機会を与えてくださいました各関係者諸氏に、厚く感謝申し上げるしだいであります。
 訪ソにあたっては、教育交流こそ実り多き創造的成果をもたらし、二十一世紀への崩れぬ信頼と友好の関係を築くことができるとの観点から、この方面に力を注いでまいりたいと思っております。
 幸いに、今回の訪ソ一行は、創価大学の高松和男学長、ならびに理学博士である若江正三教授をはじめ、学会青年部の代表を中心に構成されております。私も創価大学の創立者といたしまして、伝統ある偉大な大学・モスクワ大学をはじめとする教育、文化交流を、遠い将来への視点をふまえて、誠心誠意おこなっていきたいと念願しております。
 国家の関係といっても、最終的には、人間と人間との関係に帰着するということが、第一義であると私は確信しております。つまり時代の趨勢は、深き友情と信頼の人間と人間の触れ合いを、民間次元で進めていくことこそが、真の友好を築くために不可欠の課題となったと考えます。私どものソ連訪問が、そのためのなんらかのお役に立てば、これ以上の喜びはありません。
 最後に、各界の方々、宗門役員の方々のお見送りをいただきましたことを、重ねて感謝申し上げ、諸先輩のご好意とご期待に報いるよう、努力してまいるつもりであります。本日はまことにありがとうございました。

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