Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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婦人部夏季講習会 信頼される家庭建設を

1974.8.11 「池田大作講演集」第7巻

前後
1  妙法は、どのような時代、社会にあっても普遍の哲理、原点の法である。題目だけは、どこまでも純粋に、祈り強く唱えていこう。そこに一切の福運は開けるし、宿命の転換も可能となる。
 広宣流布の道程は、仏と魔との戦いである、といってよい。仏法真実ならば、仏法の実践もまた真実ならば、必ずご聖訓に説かれている「SA337E」とあるように、真実の学会の広布への前途には、必ず提婆のような存在があることを忘れてはならない。また法理に照らして、なにも恐れる必要はない。
 末法尽未来際にあまねく妙法は、子々孫々の代にわたって人間を生命的次元から救いきっていける唯一の根本法である。ゆえに、この妙法の広布という偉業に汗を流す人は、最高に尊い人といえよう。
 御書に「SA338E」とある。これは色心二法の仏道修行が、なににも増して尊いことを述べられた御文といえる。
 ご聖訓に照らして朝晩の勤行、学会活動が、いわゆる近代的な信仰修行であるとすれば“あの人にも、ほんとうの仏法のすばらしさを教えてあげよう”と自覚し、実践する如説の人は、まぎれもなく色心二法の行者である。
 色心二法の信心で、法華経を読み、かつ日蓮大聖人の真髄を、そのまま実践してきた団体は、わが学会だけであると申し上げたい。それは、宗祖のご仏意にかなった信行学の持続にあり、世界にも日々年々拡大されている妙法広布の実相は、まさしくその証左である。
 七百年間にわたる正宗の伝統は、それなりにもっとも重要であったし、感謝にたえない。しかし、その七百年間で、ただの数万人にすぎない信徒の現状であったことを思うとき、大聖人のお悲しみを忘れることができない。その原因はいずこにあったのであろうか。
 ともあれ、いま学会は、御本仏のご本意にかなった力をいただくことができたのであろう――約一千万人に近い信徒の弘法を成し遂げることができた。この崇高な時代の先駆を切り開いていく作業に、必ずや御本仏の称賛あることを、私は信ずる。ともかく我々は、永遠に宗門を磐石に守りぬいていかなければならない。
2  皆さん方が、その地域で屈しない信仰を確立し、周囲から尊敬と信頼される家庭を建設することが、そのまま地域の広宣流布に連結していることを覚知していこう。
 広布といっても、決して遠い彼方にあるのではない。ましてや華やかな活動を意味するものでもない。隣近所、友人、親せきといった身近なところに、その縮図があることを忘れないで進もう。
 つまり、本有常住のわが家を基調にした活動が大切なことであり、実は、そこにもっとも偉大なる法戦の場があり、人間革命していく基盤があるということである。
 皆さん方は、私が会長だからといって、決して上に見たり、偉いなどと思ってはなりません。同時に先輩、後輩ともに平等の立場で、尊敬しあい、また同じ広場で信頼を寄せ合い、互いに助け合って慈折の弘法に進む――これが、時代の必然的帰結としての組織をもつ学会のいき方です。(要旨)

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