Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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師子王のごとく勇敢に  

「池田大作講演集」第2巻

前後
1  佐渡御書にいわく、
 SA014E
2  過去、現在、未来の三世を通観したうえでの日蓮大聖人のご断言であります。
 「強敵を伏して始て力士をしる」――強い人と戦って破り、その難を乗り越えたときに、その人の真価が出るということです。弱い敵にいくら勝っても強いとはいえません。強い敵に挑戦して勝ってこそ、その強さは評価されるといえましょう。
 「悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し」――この一か所が最大のポイントです。悪徳政治家等も「悪王」です。彼らが正法を破滅させようとするときには、必ず「邪法の僧」と結託します。そこで”負けてなるものか!”と御本尊に真剣に題目をあげる人、師子王のごとき心をもてる者だけが成仏できるのです。永遠に崩れぬ、生涯の福運を積むことができます。「例せば日蓮が如し」とあります。
 「これおごれるにはあらず正法を惜む心の強盛なるべし」――それは、決して慢心からいうのではありません。創価学会がなければ、日蓮正宗も、学会員も守れません。その心で戦っていきなさいとの大聖人の仰せです。
 「おごれる者は必ず強敵に値ておそるる心出来するなり」――慢心から、いい気になっている者は、本人は必ず何かにおびえ、恐れるときがくるのです。同じ佐渡御書に「SA015E」とあるように、鉄でも炎の中に入れては打ち、打っては熱していくうちに、切れ味のよい剣となる。本物の強信者かどうか、偉大な人か否かということも悪口罵詈されてみてわかるのです。これが日蓮大聖人の御金言です。愚人にほめられるのは一生の恥です。大聖にほめられるのは一生の名誉です。
 創価学会の強さは、何かあれば、それを飛躍台にして更に堅固になることです。ますます力強く前進していきます。どんなことがあっても御本尊の力は厳然たるものです。宇宙の本源力である、御本尊を胸中に描いて、またこの一年、ともに前進してまいりましょう。
 今まで以上に、一つ一つ大きな試練を乗り越えて、自己の境涯を洋々と開いてほしい。山を乗り越えれば、眼前に広野を見ることができます。今は福運をうんと積める時であることを知っていただきたいのです。
 有名な話でありますが、北海道の開拓者として知られる依田勉三は、帯広の地に、何人かの友を連れて渡りました。開拓は困難をきわめ、イナゴの大群攻めにあったり、何回も失敗を繰り返した。あまりの苦しさに希望を捨て、みんな挫折して去っていった。そのとき”ますらおが心定めし北の海、風吹かば吹け、浪立たば立て”の気概に燃えて頭張り続け、そして遂に成功している。
 私達は御本尊を持ったのです。創価学会員になったのですから、”風吹かば吹け、浪立たば立て”の決意を胸中に秘め、何が起ころうと”必ず信仰はやり通してみせるぞ"という強い強い信念で進んでいっていただきたいと思います。

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