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日蓮大聖人・池田大作

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山梨総合本部幹部会 信心は二十年の目標で

1969.11.19 「池田大作講演集」第2巻

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1  私がいちばん好きなのは庶民です。私は一生涯、庶民とともに生きていくつもりです。なかんずく、創価学会員は、最高に好きです。これは私の真実の気持ちです。学会員は、どんな人であっても、親子、兄弟以上に思っております。この気持ちを一生涯、貫き通し、一生涯、学会員のために戦います。なぜかならば、学会員こそいちばん真面目な庶民ではありませんか。他の世界は、みんな利害、名誉、金もうけ、そういう関係だけです。まして、人に悪口をいわれながら、純粋に正法を護持し、そして真実の本源的な幸せのために、広宣流布という崇高な目的に向かって進んでいる。こんなに美しい活動をしている人がほかにいるでしょうか。故に私は皆さん方を守るために、会長として、あらゆる権力と傲慢の世界に挑戦しているのです。
 学会員であるならば、絶対に人に迷惑をかけてはいけません。創価学会は最も常識を重んずる団体です。仏法は魔と仏との戦いですから、仏法のうえで、悪鬼・魔神が批判することはあるでしょう。しかし、わざわざ批判されるようなことをしてはなりません。あくまでも常識豊かに行動し、だれがみても、なるほどと思う信心をしていきたいと思います。
 幹部だから偉いのではない。本当に信心の強盛な人こそ偉いのです。御書にもある通り、いかなる賤しき身でも、仏法に通達し、勝れた信心をもっている人を、高僧のごとく敬い、最高に尊敬していくことです。そして本当に仏法を知っている先輩に対しては、その人を尊敬し謙虚に教えをうけなさい、と御書に仰せであります。
 それから、仏法を根底とするならば、誰人たりとも人材であり、使命があります。したがって、おのおのが個性を発揮していけばよい。桃は桃、桜は桜、李は李、松は松です。
 こちらへくる途中、甲斐の山々の風景を見ました。本当にいい所です。ススキだって秋の象徴として、なんともいえない風情があるでしょう。小さい草花でも、なるほどいいものだと思いました。生ききっている証拠です。時に応じて、そのものの使命を発揮している証拠です。
 同じように、皆さん方もいろいろなご商売があるでしょう。また年齢、性格、境遇の違いがあると思います。「自体顕照」と日蓮大聖人も仰せの通り、自らの生命を妙法に照らして、最高に顕現していくのです。それを自己表現とも、使命ともいう。それが大聖人の仏法であります。全員一人も残らずなんらかの使命があり、なんらかの人材として広宣流布に、社会に貢献していくことができる。お互いに尊敬しながら、また自分自身も広布の人材と自覚して、この一生を創価学会とともに前進していつていただきたい。
 忍耐強く信心を貫いて、世界第一の幸せ者になってください。だれよりも、だれよりも私は幸せだ、こういえる証明・実証・証拠がなければ、仏法を信仰し実践しきったとはいえないのです。信心は二十年の目標で実践していくことです。
 その根本の実践として、一つには、御書を拝読することです。やさしいところからでも結構ですから、自分の血肉としていきなさい。
 また勤行はきちんと実践することが大切です。勤行を真面目にやっている人は生命力が躍動してくるし、実相としてその人の行動・生活に生き生きと現われます。御本尊を根幹として、鏡として、自分はどう幸せになっていくか、どう生きようか、このように決めていくことが大事であります。

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