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日蓮大聖人・池田大作

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神奈川県幹部会 一対一の対話こそ活動の根本

1969.10.19 「池田大作講演集」第2巻

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1  現実の活動・実践の場においては、形式主義であってはいけない。形式主義というのは、もっとも禁物であります。
 一般世間には、形式主義が多い。創価学会は全て実質主義であり、人間主義です。ですから、真実を訴え、本当の人間らしい人生・生活をしていくことが、正しい信心の姿勢であります。諸天善神に必ず守られるし、人間革命しきっていくことができるのです。そこに創価学会の真の強味があり、日蓮大聖人の大仏法の本源があるのです。
 創価学会が今日の大発展を築いたのは、形式主義を廃して、一対一の体当たりで実質的な対話をしてきたからであります。人間革命という根底の革命のために、生命と生命とのふれあいを根本にしているところに強味があるのです。
 ひざを突き合わせて、真面目に王仏冥合の話をする、生命論の話をする、生活革命の話をする。これが大きな推進力となり、絶対の勝利の因となるのです。これ以上の強さはない。王仏冥合達成への途上においては、ときには派手な活動もあるかもしれませんが、それが本質ではありません。
 この一対一の地道な活動、これを実践しきった人が真の仏道修行者です。その人が人間革命を成就できる人です。最高の革命児であり、人材であります。上のほうに立って大きい声を張りあげたり、新聞やテレビに出てうまくやっているような人が、本当の人材や真実の王仏冥合の革命児であると考えてはなりません。
 幹部は、後輩の指導・育成にあたっては、十分にこの点を注意していただきたい。一対一で指導する、一対一で育成していくことが大切です。それをただ命令的に伝え、組織を通して伝達すればそれでいい、ということになったら危険です。どれほど後輩の人達が苦労するかしれません。可哀想です。
 故に、幹部は、自分自身というものを常に見つめて、戒めていただきたい。なによりも自分自身の成長に心がけ、だれよりも福運を開いていっていただきたいのです。
2  次に申し上げておきたいことは、常識豊かな、みんなが納得する活動の進め方が大切であるということです。特に、身近な人ほど味方にしていく、ということでなければ正しい活動とはいえません。敵にすることは簡単です。
 いまや、日本人口の一割を占めた一千万の学会員は、一つの大きな勢力です。したがって、包容力をもって隣人、友人等を味方にしていかなくてはなりません。あくまでも相手を納得させようという誠意・努力をもって進んでいきたいと思います。職場にあっても、学校にあっても、近所にあっても、どこにあっても最大限に味方にしようという姿勢であっていただきたいのです。
 常識豊かで、本当に水の流れるような信心で、生活即信心の姿を立派に示している。どこからみても、その人の生活は狂っていないし、キチッとリズム正しい生活になっている。これが本当の信心であり、実践です。それを一生涯貫いていける人が、偉大な勝利の人生を築くことができるのであります。
 ただ”一生懸命に”というあまり、隣近所に迷惑をかけては、絶対にいけません。それから職場の同僚や先輩を敵にしてもいけません。味方にすることが大事なのです。
 どんなに信仰に反対しているといっても、人の心というものは不変ではありません。世間の姿を見ても絶えず変化をしております。いわんや仏法という生命哲理、大宇宙の根本法則をもって願い、そしてまた一念を働かせている私達です。相手がどんな人であっても、変わらないわけは断じてない、と私はいっておきたいのです。(拍手)

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