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日蓮大聖人・池田大作

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静岡県幹部会 信心磨き忍耐の戦い

1969.10.2 「池田大作講演集」第2巻

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1  ご承知の通り、きたる十月十二日、総本山大石寺で正本堂の定礎式がとり行なわれることになっております。皆さん方の御供養により、世紀の正本堂の基礎が、着々と、完璧に整えられつつあることをお伝えしておきたいと思います。
 正本堂については、さる昭和四十二年に建立発願式、昨四十三年には着工大法要が営まれました。今回、定礎式を終えると、明四十五年十月十二日には上棟式、四十六年には躯体=建て物本体=完成式、四十七年にはいよいよ竣工式、落慶大法要を挙行する予定になっていることを、この席をお借りして、ご報告しておきます。
 仏法の極理である妙法をたもったからには、信心とはいかに偉大なものであるかということを、味わっていかなくてはならない。それはすなわち、人生とはいかにすばらしいものであるかということを、実感することに通じるのです。妙法を護持し、十年、二十年と、真面目に信心を貫いていくならば、必ずや大きな福運を積み、繁栄の人生を勝ち取っていくことは、大聖人の御金言に照らしても明らかです。どうか、見事に信心即生活を全うし、静岡一の、否、世界一の幸せ者であるといいきれる一人一人に成長していただきたいと思います。(大拍手)
 三十数億の人類に先駆けて、日蓮大聖人に結縁し、仏道修行の道をともに歩む以上、私達は広宣流布という崇高な戦いに敢然と邁進していかなければならない。だが、戦いだからといって、いたずらに悲愴感にとらわれるようなことがあってはいけません。常に凱旋将軍のごとく明朗で、しかも自由闊達に生き生きと進んでいっていただきたいと思います。(大拍手)
 特に、幹部は、いかなるときでも同志に対しては、希望と確信を与えるべく、明るい指導をしていくことが大切です。余裕あるユーモアやウイットが、ときとして、どれだけ一人一人の大きな激励となるか測り知れない。ただし、指導の本筋である根底の信心の姿勢においては、あくまでも峻厳でなければなりません。
2  柔軟性もち社会に根を張ろう
 日本民族の気質は”パッと咲き、パッと散る”桜の花に、よくたとえられます。これは美点であるかのように錯覚されやすいが、そうではありません。戦いに臨んでは、あくまでも粘り、忍耐が肝要です。このことは、信心の世界だけでなく、人生のあらゆる面について指摘できましょう。特に、現在の社会にあっては、強い粘りと忍耐を裏づけとしたな柔軟性が要求されると思います。したがって、皆さん方も、信心という一点においては、微動だにしない芯の強さ、粘り強い主体性を堅持し、しかも社会にあっては、柔軟性に富み、悠々と根を張っていこうではありませんか。(大拍手)長い広宣流布の戦いであるし、そうした生き方が、また、現代を表徴する人生であるとも考えられます。

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