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日蓮大聖人・池田大作

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第119回9月度本部幹部会 妙法は永遠の革新

1969.9.28 「池田大作講演集」第2巻

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1  正本堂建設の近況について申し上げておきたい。過日、五期のうち第二期工事(躯体上部構造工事)の契約を正式に完了し、全ての準備を終えて、きたる十月十二日の正本堂定礎式を迎える運びとなりました。定礎式は正午から挙行され、これには代表六百六十人が参列します。大部分の人が直接参加できませんが、当日午前十時から行なわれる広宣流布大願成就勤行会をもって、参加したとの意義づけをしていただきたい。
 定礎式では、全世界百三十五か国の石を、一閻浮提総与の大御本尊がご安置される妙壇の下の部分に埋めることになります。国数については、その後、数か国が独立し、それらの国からも石が届けられ、実際には増加しています。
 しかし正本堂の完成までには、これからもいくつかの国が独立していくでありましょうし、そうしたことを勘案して、国数は正本堂建立発願式の時を基準に、百三十五か国に全てを含めることにしておきたい。
 石は、たとえそれが小さくとも、その国の国土の一部であり、仏法のうえからみれば、同じく生命です。それ故、あらゆる国々の石を正本堂の礎石として埋めるということは一閻浮提の名にふさわしく、全世界の平和と幸福を築けるという法理に通じます。ともに、依正不二の原理によって、全世界までも調和させきっていくという意義にかなうことを知ってほしい。
 また、すでにご存知のことと思いますが、正本堂の外装にはミカゲ石を使用することになりました。
 正本堂の外装については当初、最高に荘厳したいということで大理石を考えていました。しかし、直接建設にたずさわっている連合設計社ならびに正本堂建立共同企業体の六社が、数々の実験、試験等を通して検討した結果、大理石では風化しやすく、総本山周辺の気象条件には適さないことが判明しました。
 したがって、末法万年のため永久に保存するためには、外装材にはミカゲ石を使用するほうが望ましいということになったものです。日蓮大聖人は日本出世の末法の御本仏でいらっしゃるし、日本産の大理石ともいうべき最高品質の、白色のミカゲ石で、正本堂を飾っていくことを、了承していただきたいと思います。
 皆さん方のおかげで、来年は、いよいよ会長就任十周年を迎えることができ、心から感謝するものです。来年は”第二の十年”への出発の年であり、創価学会が昭和五年に発足して以来、満四十年を迎える意義深い年といえます。したがって、来年は創立五十年を目指しての出陣ともいえます。
 これらの意義を含めて、来年は「革新の年」と銘打って、一段とたくましい前進を続けたいと思いますが、いかがでしょうか。(大拍手)
 更に、別名「新生の年」ともしておきたい。というのは、互いに新たな生命を蘇生させ、生まれ変わった気持ちで、若々しく躍動し、今までの何十倍もの功徳をうけていただきたいと願うからです。
 また、妙法を根幹としたあらゆる組織、個人個人の人間革命等が、全て初心にかえって、革新の意気に燃えて進みゆくべき年としたい。
 大聖人も仰せの通り「月月・日日につより給へ」というのが「革新」です。そして、創価学会こそが、革新のなかの革新であることを確信し、生まれ変わった気持ちで、一緒に進もうではありませんか。(大拍手)
 全てを一歩前進させ、一歩開拓しょう。希望をつくり、一歩一歩希望に近づく――これこそ革新といえます。壮年も婦人も胸を張り、若人の気概で実践しましょう。全員が、みずみずしい信心で、革新を目指そうではありませんか。妙法は永遠の革新なのです。(大拍手)

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