Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第31回本部幹部会 若き世代で新しい舞台開こう

1968.5.3 「池田大作講演集」第1巻

前後
1  五月の花曇りの本日、ここに、総本山より日達上人貎下のご来臨を賜わり、また多数の御僧侶ならびに親しい来賓をお招きいたしまして、全国の代表幹部の皆さま方とともに、第三十一回の本部総会を、楽しくたくましく挙行できましたことを、私は心から感謝申し上げるものであります。(拍手)
 本年は、昭和四十年より四十七年までの七年間にわたる″第六の鐘の、ちようど四年目に入ったわけであります。したがって本年を境として、いよいよ後半戦に入ったことになります。私も更に決意を新たにし、いつそう勉強に励み、元気で広宣流布の新しい舞台を切り開いてまいりますので、よろしくご支援をお願いいたします。(拍手)
 このときにあたり、私は恩師戸田前会長が、立宗七百年に詠まれた「恐るるな仏の力は偉大なり 若き血潮にたぎらせて立て」また「信ぜかし偉大の力は御仏ぞ 祈りのかなわぬ事はなきなり」との歌を思い起こすのであります。
 今まさに、仏法の本源の地である我が日本の広宣流布の爛熟期を迎えんとしております。この時にあたって、私どもは、この恩師の歌の通りに、更に青年のごとき若々しい信心、情熱、英知をもって、新しい時代の新しい建設者として、思い上がった邪悪な既成勢力の厚い壁に断固挑戦してまいろうではありませんか。(拍手)
2  正本堂の着工式
 まず初めに総本山の現況について申し上げます。正本堂建立は、すでに昨年十月十二日に厳粛にして盛大なる発願式をとりおこない、更に本年二月十六日には墓地の御遷座法要を行なって、現在、着々と新墓地の造成工事を進めており、やがて八月いっぱいで完了し、九月中には納骨堂をはじめとする全墓地の移転を終える見通しとなっております。
 この墓地移転工事と並行して、墓地のすぐ横(東)を流れている御塔川の河川付け替え工事も進めております。そして昨年の建立発願式から一年を経た本年の十月十二日、整備を完全に終えた正本堂の敷地において事実上の着工式を行なうはこびになったことを、ここにつつしんで、皆さん方にご報告申し上げる次第であります。(拍手)
 この正本堂の建設には、ご承知のごとく、その画期的な意義にふさわしいジョイント・ベンチヤー方式がとられますが、この工事を行なう六つの建設会社には、本年六月末に最終的な正本堂の青写真を渡す予定になっております。
 そして四年後の、昭和四十七年十月の落慶大法要を目指して、洋々たる世界平和の黎明を告げる法華本門の大戒壇が、槌音も高らかに建設されていくわけであります。各人が、このあいがたい時に巡り会った無量の福運と、使命の達成を我が身の最大の誇りとして、更に朗らかに、そして威風堂々と、人生を謳歌しながら、新社会の建設に前進してまいろうではありませんか。(拍手)
3  なお私は、さる昭和四十年五月三日の本部総会において、総本山大石寺の土地が、過去五年間に、十二万から、六十四万坪に増えたむねをご報告申し上げました。その後三年を経て、昭和四十三年度現在では、実に百六万六千六百八十二坪になりましたことを、あわせてご報告申し上げるものであります。(拍手)
 また寺院の数は、本日まで三百六か寺に発展いたしましたことを、ともにご報告申し上げるものでございます。(拍手)
 私達は、満六十六歳の誕生日を迎えられてますますご健勝であられる六十六世日達上人貎下のもと、更に総本山に報恩の誠を尽くし、また寺院建立五百か寺の目標実現に、全力をあげて歓喜のご奉公をいたすことお誓い申し上げようではありませんか。(拍手)
 また正宗の御僧侶方は、これだけのご奉公に邁進する信者の一人一人を、心から全力をあげて大事にしていただきたいということを付言しておく次第であります。

1
1