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ブラジル文学アカデミーの仕事  

「21世紀の人権を語る」A.デ・アタイデ(池田大作全集第104巻)

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1  池田 「この世での使命を果たすだけ」という総裁の言葉には、千鈞の重みがあります。ブラジル文学アカデミーの総裁としての業績は、貴国の歴史、そして、人類の歴史に永遠に刻まれる偉業となるでしょう。
 アタイデ 私は、ブラジル文学アカデミーを主宰して、四十年になります。一日も休むことなくブラジル最大の文学団体、言葉をかえれば、わが国の天才たちの最高の表現の場である団体を運営してきました。私は、当アカデミーを栄えあるものとし、世界で最も権威ある団体の一つとしました。また、ブラジル文化センターのあの巨大な建物も建てました。
 池田 よく存じております。総裁が現在、目標としていることは何でしょうか。
 アタイデ 教育です。次代の人材を育成することです。
 池田 私も同じです。人類の未来をつくるのは教育です。教育こそ何ものにも優る人生の大事業です。牧口初代会長も『創価教育学体系』を残された教育者でした。また、恩師の戸田第二代会長も教育者です。私も、先師、恩師の志を受け継いで、創価学園や創価大学を創立し、教育に全力を尽くしています。
 アタイデ 今、私は、カンポス市において、政治家育成のための学校の創設に尽力しています。政治にたずさわる者は、共同体に誠実に仕えることを決心しなければならないし、いかに職務に従事するかを、彼らに教える必要があると信じています。
 池田 いかなる事業も、また一国の盛衰さえ“人”で決まります。次代を担う人材の養成は、指導者の最大の責務といってよいでしょう。
 アタイデ 私は九十四歳という年齢に達し、世界と私の同胞に対し、若者に場所を譲る必要があるといわねばならない時にきていると信じます。それは、若者が、物質的な財産の相続人であるというだけではありません。若者たちが二十一世紀を誇りにできるように、すなわち、一世紀を生きてついに出会った、現代の最も偉大な指導者・池田大作氏が望む方向に時代が向かうよう、二十一世紀の世界に対して、真摯な誠実さを持ちつづけなければなりません。
 池田 大先輩の言葉に恐縮します。
 ともあれ、人権は、すべてに優先する根本的課題です。人権なくして平和もない、幸福もない。二十一世紀が、輝かしき「人権の世紀」となるよう、力を合わせましょう。戦いましょう。
 アタイデ コンコルド(賛成です)!

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