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日蓮大聖人・池田大作

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勝利の黎明「2月闘争」(下) 「座談会」から新たな大波を!

2009.2.15 随筆 人間世紀の光5(池田大作全集第139巻)

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1   人生の
    最極善の
      行動に
    諸天善神
      強く見つめむ
 二百世帯突破──蒲田支部の目標は達成した。だが、これは第一歩にすぎない。七十五万世帯の弘教という戸田先生の願業の実現には、道のりは遠かった。
 私たちは、連続闘争、連続勝利を誓い合った。
 何ごとであれ、一過性では大事を成就できない。
 「三変土田」──法華経にも、仏が国土を三度にわたって浄めたと、変革の持続の劇が示されている。人も、組織も、社会も、辛抱強く、変革の波また波を寄せてこそ、変わっていくことを忘れまい。
 「持続は力」である。「次の手」を、弛まずに打ち続けていく以外ない。
 「月月・日日につより給へ」と御聖訓には仰せである。
 たとえば、個人指導も、その場限りにしない、誠実な智慧と行動が大事だ。
 「また、お会いしましょう!」「今度は、いつお会いできますか?」──そうした心からの一言が、信頼の絆を深めていくのだ。
 勢いが勢いを加速する。蒲田支部は、この昭和二十七年の年末まで毎月、ほとんど常にトップの栄冠に輝き続けた。
 一カ所が壁を破れば、皆が続く。九月は、神奈川の鶴見支部の奮闘が光った。
 各支部が互いに刺激し合いながら、全学会の大回転が始まったのである。
2   勝ちにけり
    我ら創価は
      勝ちにけり
    万歳叫ばむ
      賢母博士よ
 「二月闘争」の間、小単位の座談会が、随所で開かれた。私も、一日に何カ所となく会場を駆け巡った。婦人部の手作りによる、小さなグループを中心とした、大きな歓喜の集いの淵源といえるかもしれない。
 今年の二月も、全国で、「婦人部の日」「女性の日」の意義を謳った活動が続けられている。東京の大田、世田谷、新宿、港、葛飾、さらに町田や多摩なども、そして喜多国・北陸など各方面も、女性のスクラムが光る。
 先駆の九州婦人部の皆様は「2・23 部の日」を記念し、大分県、宮崎県をはじめ各県で朗らかな対話を広げておられる。
 大阪、静岡、埼玉、千葉、茨城、栃木、長野、沖縄の各府県。さらに神奈川の川崎、大阪の泉州、兵庫の姫路、尼崎などでも、多くの婦人部、女子部の友の笑顔の花が咲き誇っている。
 「二月闘争」の時、私の妻をはじめ女子部も、生き生きとして、颯爽と自ら弘教の対話に打って出た。職場の方々にも声をかけ、座談会にお招きしている。
 とともに、支部の拠点である白木家に集われる同志の方々を、いつも笑顔でお迎えするのも、妻であった。牧口先生に直接、激励をいただいた"未来部一期生"である妻は、進んで未来部の面倒も見た。
 お母さんに連れられて来た子どもたちに、絵本などを読んで聞かせたことも、皆の楽しき思い出になっている。妻は、草創の「二十一世紀使命会」でもあった。
3  もう四十年ほど前になるが、座談会場を提供してくださっているお宅に、私は感謝を込めて詠んだ。
  民衆の
    集いかがやけ
      金の家
 我らの座談会こそ、民主主義の希望のオアシスだ。広宣流布の生命線である。
 その会場のご家庭が、どれほど尊い宝の方々か。皆で最敬礼していくことだ。
 「人生に関する問題は、対話でなくては相手に通じない」──これは、特高警察の監視など権力の圧迫が続くなかでも、二百四十回を超える座談会を開かれた牧口先生の信念であられた。
 私が戸田先生と初めてお会いしたのも、「立正安国論」を講義なされる座談会であった。すべては、座談会から始まった。この座談会を軸として、日蓮大聖人に直結の誉れも高く、"創価の大陣列"は世界百九十二カ国・地域にまで大きく広がった。
 かたや大聖人の御精神にことごとく違背し、邪教と堕した巳顕宗は惨敗と衰亡の一途をたどっている。
 正邪の決着は明快だ!
 因果の理法は峻厳だ!
 この二月の座談会は、高らかに「青年・勝利座談会」と掲げて行われる。
 不思議にも、今、二十一世紀の新たな「二月闘争」を担い立つ、若き地涌の友が躍り出てきた。嬉しい。今再び、座談会から──新たな波を! 新たな出会いを! 新たな人材を!そして、新たな勝利を!と、私も妻も祈り抜いている。

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