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日蓮大聖人・池田大作

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世界一の婦人部を讃う 幸福と正義の「灯」で世界に照らせ!

2008.1.25 随筆 人間世紀の光4(池田大作全集第138巻)

前後
1   太陽の
    母は今日も
      輝けり
 燦々と「希望の太陽」は昇った。
 世界の新しき春を明るく照らすのは、人生の最高の道である広宣流布に生き抜く「創価の太陽」の母たちである。
 「冬は必ず春となる」──この妙法の大法則を、満開の笑顔で晴れ晴れと実証しゆく、平和と勝利の婦人部総会も、全国で行われてきた。私も妻も、毎日、皆様からの弾けるような決意と喜びの報告を、合掌する思いで伺っている。
 あの地でも、この地でも、梅よりも早く、婦人部の対話の花が、春を告げ始めている。
 「春の初の御悦び木に花のさくがごとく・山に草のおい出ずるがごとしと我も人も悦び入つて候
 最愛の家族の逝去という悲しみを乗り越えて、前進しゆく南条時光の一家に贈られた、正月の御聖訓である。
2   来る春も
    また来る年も
      栄えゆく
    偉大な母の
      勝利の讃歌よ
 今年(2008年)は、「地区」そして「ブロック」よりも少人数の単位となる、婦人部の学習・懇談の「グループ」が発足して三十周年である。
 そのスタートの年、すなわち昭和五十三年、私は一月から四国を訪れ、連日連夜、尊き学会員の激励に奮闘した。いわゆる第一次の宗門事件の邪悪な狂風が、日に日に強まっていた時代である。
 その渦中、私は愛媛婦人部の勤行会に出席した。さらに四国研修道場で行う、「香川県婦人部総会」にも招待をいただいたのである。
 総会の前日には、式次第や県婦人部長の挨拶の内容を伺いながら、大成功のための協議を細かく行った。
 いかなる会合であっても、中心者は深き祈りと事前の準備を怠ってはならない。一回一回の集いが、広宣流布と一生成仏のための真剣勝負であるからだ。
 総会のその日、県婦人部長は、打ち合わせ通り、「貧女の一灯」の仏教説話を通して、凛とした声で語っていった。
 ──私たちにとって「貧女の一灯」とは何か。それは、「信心」であり、「学会精神」です。大風を受けて、ほかの何百何千もの灯が全部消えても、ひたぶるな信心の心を捧げた一人の貧しき女性の灯だけは消えなかったと言います。
 これと同じように、「潔い信心」「確固たる信心」「揺るぎない信心」「地道な信心」の一念すなわち学会精神のある限り、社会がどうあろうが、いかに偏見の中傷批判があろうが、私たちの一念の大福運を壊すことは、永久にできません。
 今日より、私たちは、大いなる拡大の目標へ、「福運の一灯」「福運の一念」を広げゆく前進を誓い合っていきましょう!──と。
 美事な確信の名スピーチであった。
 「そうだ!」。共感と決意の大拍手が轟きわたった。
3   最高に
    貴く強く
      美しき
    母の心に
      敵うものなし
 仏典によれば、かの貧女は師匠である仏に誓った。
 「今、私は貧しい身ですが、真心を込めてこの小さな灯を供養いたします。
 そして、私は誓います。この功徳をもって、来世は智慧の照明を得て、一切衆生の無明の闇を滅ぼし尽くそうと──」(「賢愚経」)
 この「誓願」の灯は大風にも決して消えず、貧女は厳然たる成仏の記別を受けたと、経文に説かれている。
 ともあれ、人びとの幸福を願う心、そして真実の世界の平和のために、広宣流布に進み抜こうとする心──そこにこそ、最高の幸福への道があるのだ。
 まことに「心こそ大切」である。人数の多い少ないではない。「一人」が立てばいいのだ。「師弟の心」に燃えた婦人部が、毅然と頭を上げて、正義の誓願の灯を掲げゆくのだ。その灯は必ず「二人・三人・百人」へ広がり、地域を照らし、さらに日本中、世界中を照らす大いなる灯となることは、絶対に間違いない。
 この大仏法の方程式通りの拡大が、婦人部の「グループ」の尊き大行進であった。

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