Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

「伸一会」結成30周年 「不惜身命」の信心の勇者たれ

2005.8.17 随筆 人間世紀の光3(池田大作全集第137巻)

前後
1  「新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である。
 …………
 奮起せよ! 青年諸氏よ。
 闘おうではないか! 青年諸氏よ」――
 恩師・戸田先生の「青年訓」の有名な一節である。
 先生は、青年が大好きであった。心は、常に青年と一緒であられた。そして、わが子以上と思えるほど、青年を愛してくださった。
 「現在の戦いも、青年で決まる。未来の戦いも、青年で決まる」――それが、先生の結論であられた。
 先生は、青年のために戦い、青年と共に戦った。
 青年と共に生き、青年のみを信頼して一生を送られたといっても、過言ではない。
 その新しき世紀を創りゆく若き中核となったのが、「水滸会」であった。
 この水滸会が、戸田先生が掲げられた七十五万世帯の誓願成就の原動力となったことは間違いない。現在も、厳しき訓練の数々を受けた多くの水滸会出身者が、広宣流布の第一線で大活躍をしている。
 私もまた、恩師の示された方程式のままに、二十一世紀の世界広宣流布の展望を明確に描きながら、青年の育成に全力をあげてきた。その中核が「伸一会」である。
 「水滸会」は、戸田先生が作られた。
 「伸一会」は、第三代会長として、私が命名し、作った会である。
2  その「伸一会」の誕生は、1975年(昭和五十年)であった。
 学会創立四十五周年の五月三日、全国の男子部の代表、そして学生部の代表メンバーで結成した。
 以来、幾たびとなく、この優秀な若き弟子たちと、私は真剣な語らいをしてきた。
 鹿児島の霧島にある九州総合研修所での研修会も、大変に思い出深い。東京・八王子の創価大学のキャンパスを借りての集いも、まことに意義の深いものであった。
 そして、恩師との思い出多き長野県の天地での研修も、忘れることができない。
 ある時は、食事を共にしながら、あらゆる次元のことを語りあった。
 ある時は、スポーツに汗を流し、体当たりで若き友と生命の力をつくりあった。
 私は、ともかく、この若き指導者たちが成長しなければ、学会の未来はないことを熟知していた。
 本物の弟子を育てなければ、広宣流布はできないことも知悉していた。
 「不惜身命」の青年を鍛えていかなければ、創価の栄光と勝利はないと、青年の鍛錬を決意していた。
 人材の育成こそが、一切の勝利を決する。
 青年の薫陶こそが、根本中の根本の課題である。
 これを、戸田先生は、私の胸に叩き込んでくださった。
 戸田先生の指導は、楽しく深かった。私は、それを全生命で受け止めた。
 そして、その指導をまた、青年たちに語り、未来に教え残しておきたかった。
 私は、青年に対して、最高最大に真剣であった。
 いかなる宗教団体にも負けぬ学会を築くために、いかなる時代にも揺るがぬ基礎をつくるために、真剣であった。
 その決意が、今や一千万の不滅の光を放ちゆく創価の団体となったことは、皆さん、ご存じの通りだ。
 世界的な創価学会は、いかなる迫害があろうが、弾圧があろうが、隆々と発展し、勝利の道を前進している。
3   仏法の
    創価の原理の
      師弟不二
    生命の血脈
      君等にあるなり

1
1