Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

魁の高知 勇者よ! 使命の航路を突き進め

2000.6.20 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

前後
1  私自身が向かっていく「冒険」は、私自身の魂の宿命なのである。
 それは「個人の幸福」「社会の繁栄」「世界の平和」のためであり、いかに雷鳴が轟きわたろうとも、稲妻の閃光が走ろうとも、私の生き抜く活気は、さらに活発になる。
 私には、太平洋の彼方に見ゆる日の出の力を、まっすぐに、そのまま自分の力として、戦い抜く、尊い胸中の王国がある。
 私には、もはや寂しい孤独などはない。
 過ちを犯す人生の航路などはない。
 太陽が消え失せるような、侘しい心もない。
 悲しそうな、そして寂しそうな人生も、去っていった。
 私の歩みゆく高知の大地は、光り輝く。強烈な宝石の天地の煌めきがある。
2  我々の戦いには、敗北という言葉はない。
 常に、胸は無限に広く、歩みは堂々として、何も恐れない。
 私の人生は、終わりまで勝利で飾る決心をしているゆえに、いかなる波浪があっても、深い悲しみなどない。
 私は、希望の冠をもっている。
 決して報酬などは求めない。
 私の心には、無量無辺の、決して奪い去ることのできない、福徳のエメラルドが発光しているからだ。
 多くの人が名声に憧れ、名声に苦しむ。
 多くの人が自己保身のために、また非難をかわすために、苦しい自身の心を、さらに苦しめている。
 他の存在を求めることなく、自分の考えは正統と思い込んだ多くの社会の人びと。
 そこには、完全無欠なる栄光などは、決してない。
 我らは、天の道に捧げゆく、天の使命と崇高なる役目を知っている。
3  いかなる暗い不幸の嵐が吹き荒れても、我らの深き信仰の呼吸には、苦悶など、まったくあり得ない。
 皆が、人生の目的を探し、また自分自身を探している。
 しかし、その先は、苦渋と徒労の繰り返しに過ぎないことが、じつに多い。
 それでは、すでに瀕死の重傷と同じ心である。
 私の胸には、大海原が広がり、彼方には船が見える。
 星も見える。
 雨の日もある。
 悲しい日もある。
 しかし、私には、一切を耐え抜いていける、悠々たる深き哲学がある。
 ゆえに、私は負けない!
 断じて負けない!
 独りぼっちになっても、勇敢に私は進む。
 私の特権は、栄光の勝利の人生である。
 それが、英雄的な「幸福の帝王」たる人間であるからだ。

1
1