Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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そびえ立つ兵庫城 不屈の魂で築け 勝利と栄光の楽土

2000.6.13 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

前後
1  嵐を呼ぶ、混沌の社会のなかにあって、我らの進みゆく道には、迷路はない。
 道につまずいたり、壁に突き当たったりする愚か者もいない。
 我らは、力強い、正義の声が光る、喉をもっている。信心強き、天の叫びをもっている。
 我らの魂は、いつも幸せである。
 倦怠の人を見下ろし、常に身動きもできぬ、哲学なき弱々しい人生を下に見ながら、断固として、崩れざる隊列を組み、昇りゆく太陽とともに、戦い、勝ち抜いていく、「仏の軍勢」である。
 すべての雑音は、我らの正義の行軍を励ます音楽と変わっていく。
 世の多くの人びとは、慈愛の涙を知らない。ただ、息も絶え絶えの喘ぎのように、低次元の目標に心中している。
 我らの「心」には、偉大なる魂が幾重にも発光し、ありとあらゆる善と正義の行動がなされていく。
 わが兄弟よ。
 わが永遠の同志よ。
 断じて沈黙する必要はない。
 残酷な仏敵と、断固と戦い、勝っていかねばならない。
 それが、永遠に栄光に包まれた、広宣流布の実像であるからだ。
 兵庫の君たちよ。
 兵庫の我らよ。
 勇壮な思いで、鷲のごとく飛び、獅子のごとく走り、生命の光彩に満ちあふれた、「勝利の兵庫」を創作するのだ。
2  私が、神戸・三宮の、新しき関西国際文化センターを初訪問したのは、本年二月のことであった。
 隣には、兵庫文化会館が王者のごとく立っている。あの未曾有の大震災では、ここが被災者の救援のセンターとなったことは、有名な歴史である。
 神戸の街のメーンストリートに、肩を並べる二つの城は、いかなる人生の困難にも屈しない、民衆の″不撓不屈の魂のシンボル″である。
3  震災後、懸命に、復興を支え続けた庶民のたくましさ。
 自宅が全壊しても、
 「俺は、この地域の人びとを幸せにするために生まれてきたんや。もし、ここの人口が一人になったら、それは俺やで!」と言って、地元に根を張り、戦い続けてこられた支部長もおられた。
 こうした一人立つ「人間王者」の胸中にこそ、不滅の「関西魂」が輝いているのだ。

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