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日蓮大聖人・池田大作

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晴れ渡る5月3日 全世界の創価英雄が勝利 万歳!

2000.5.3 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

前後
1  場内から、身震いするようなうねりの音が聞こえてきた。
 もう一度、また、もう一度と、吹き鳴らしゆく音楽隊の大演奏が、巨大な日大講堂を揺り動かしていった。
 一九六〇年(昭和三十五年)の五月三日、第三代会長の就任式である。
 皆が、未来を見つめ、高鳴る心臓と、きらめく星のごとき瞳をもって、世界広布を見つめていた。
 なんと不滅なる決意であろうか。なんと尊き使命であろうか。
 御聖訓には、「一身一念法界に遍し」と仰せである。
 それは、時間と空間とを超越して集いし、勇者の一人ひとりが、久遠元初の大舞台へ、躍りゆかんとする光景であった。
 この創価の偉大なる先覚者たちが、昼となく夜となく走り続ける法戦の大道は、諸天善神が見守り、太陽も月も星たちの輝きも、みな讃嘆し、合掌しているように見えた。
2  広宣流布の行動のために、幾たびとなく、憎悪の嵐が吹きまくってきた。
 また、不正の非難や圧迫によって、日本列島の各地で、わが愛する同志たちは傷つけられてきた。
 しかし、仏意仏勅に生き抜く創価の友には、微塵も恐れる者はいなかった。
 すべての生命が勝ち誇って、勇壮なる曲調の歌に合わせながら、凱旋しゆく雄々しき姿を、仏菩薩も喝采し、包んでいた。
 重砲の爆音にも微動だにせぬ、忍耐と決意をもち、最後まで大勝利を信じ抜いて戦う地涌の戦士は、不滅にして壮大なる信仰の力をもっている。
 我らには、すべてが楽しい、大喜びの凱歌の行進曲が、毎日、聞こえてくる。
 朝夕の勤行は、大宇宙と一体の完全なる勝利のリズムである。
 喜びと智慧と自由と尊厳なる生命の凝結であるからだ。
 我らは、狂気に満ちた迫害、崩れ堕ちた非人間性の輩には、断じて負けない。
 常に未来を語り、共に笑い、共に励まし合い、清浄な生命に満ち満ちた最高峰の大城から、哀れな傲慢な者たちを見下げている。
 我らは、無限の宇宙の太陽のごとく、悠然と楽しく生き抜き、そしてまた、充実と生気にあふれた正義の剣を持ち、戦いゆく最高の人生を闊歩しているからだ。
 君も私も、歌い続けよう!
 私も、あなたも、歩み続けよう!
 下品な怨嫉の低次元の沼を見下ろしながら、諸天善神が歓迎する、豪快な、そして黄金色の微風に包まれながら、高邁な世界の友人と共に握手をしよう!
 わが同志よ! わが友よ!
3  中国の唐の大詩人・李白は謳った。
 「大鵬たいほう 一日 風と同じく起ち
  扶揺 直ちに上る 九万里」
 ――大鵬おおとりが、一日、風とともに飛び立てば、旋風を巻き起こしながら、たちまちのうちに、九万里のはるかを飛翔する。

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