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日蓮大聖人・池田大作

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花の女子部に贈る 強き自分を!人生の土台を!

1998.7.1 随筆 新・人間革命1 (池田大作全集第129巻)

前後
1  わが女子部の結成記念の七月に当たり、戸田先生の御指導を振り返りながら、所感を語っておきたい。
 先生は、よく言われた。
 「女子部の皆さんが、若いのに信心するということは、一生涯、幸福になるためです。女性の本当の幸福の勝利は、四十代からです」
 十代、二十代の時は、お嬢さまと言われ、お姫さまと言われるような境遇にあったとしても、四十代以降の年齢になれば、どうなっているか、誰にもわからない。
 結婚のこと、子供のこと、職場のこと、生活のこと、すべてが厳しい現実である。
 その四十代、五十代になっても、健康で、福運に満ち、現実の生活に、生き甲斐と勝利を獲得していくためには、青春時代における人生の土台を、ガッチリと信心で作る以外にない。土台の弱いものは、必ず崩れるからである。
2  人生は、見栄や外見や美貌で、また財産や資産等で、幸福が決まるものではない。
 その人自身の「宿命転換の力」と、その人のもつ「生命の福運」で決まる。
 また戸田先生は、慈父のように語っておられた。
 「″若い″ということは、それ自体″美しい″ということだ。
 どんな人でも、若い女性は、そのままで、皆、美しいということを、忘れてはならない」
 さらに戸田先生は、「教学」を身につけることは、「哲学者」であると、教えられた。
 「哲学」というのは、よりよき生活をしていくための「智慧」である。
 その「哲学」「教養」を、信心という仏法で身につけた場合、人生にあって自由自在の力と変わり、「幸福の大道」を歩むことが明確になっていくことを、心に刻んでいただきたい。
 ゆえに、信心し抜いた人が、最後は必ず勝つと、確信していきなさい。
 信心して恥ずかしいとか、笑われるなど、一時の小さなことである。
 年配になった時に、病苦や経済苦に悩んだり、また、敗北者の哀れな姿を、多くの人びとから軽蔑されるよりも、若いうちに苦労して、何ものにも負けない、栄光の自分自身を作り上げていく。その大切な時期を、おろそかにしてはならない。
3  中国の周恩来総理が、命を狙われ、危うく暗殺されかかった時である。
 その知らせを聞いた鄧穎超夫人は、即座に手紙を書き送って、周総理を激励されている。
 ″こうした局面では、敵との戦いに、必ず勝利せねばなりません。
 私は、これくらいのことで、不安になるような人間ではありません。人民の利益のこと、そして私たちが、今、前人未到の輝かしく偉大な事業に従事していることを思えば、泰然と構えることができます″
 私たちには、「広宣流布」という大願がある。
 結婚することだけが、幸福の目的と勘違いしている人も多い。
 当然、結婚は自然である。
 しかし、周囲の人びとの反対を押し切り、自己中心的に信心を捨てて、恋愛に溺れ、後悔の涙で苦しんでいる人も多くいるということを、知らねばならない。
 人生は、一人だけでは生きられない。より多くの善人、多くの友人、そして多くの先輩に囲まれて、初めて、恵まれた自分自身の発見があるものである。
 ゆえに、賢く聡明な自分自身を自覚していかねばならない。
 そのための信心であり、和合の団体に生きることの大切さを、忘れないでいただきたい。

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