Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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神奈川・静岡合同協議会 黄金の師弟はだれも壊せない

2006.1.12 スピーチ(2006.1〜)(池田大作全集第100巻)

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1  神奈川から世界広布の指揮を決意
 大発展の神奈川、おめでとう!
 正義の勝利で、さらに勢いを増す静岡の皆さんも、ご苦労さま!
 創立七十五周年を大勝利して、わが偉大なる法城・神奈川文化会館に帰ることができた。二年二カ月ぶりである。私は、うれしい。
 大神奈川は東京、大阪と並び、日本屈指の人口規模を誇る。未来が輝いている。静岡とともに、広宣流布の最重要地域と言えよう。その東海道の戦いを、日本中、否、世界中が見つめている。
 港・横浜に鳴り響く汽笛とともに、新しい勝利の海へ、晴ればれと船出しよう!
 私が昭和五十四年(一九七九年)五月三日、創価大学での儀式を終えて、その足で一番はじめに来たのが、ここ神奈川文化会館であった。
 到着したのは、午後六時五十九分。妻と一緒であった。
 そこには、大勢の、山をなした神奈川の同志がおられた。会館の前の、一階から二階にあがる大きな階段にもいた。皆、大拍手で迎えてくださったのである。
 あの時、なぜ私は、神奈川に行ったのか。それは、未来を見つめてのことであった。
 本部でもない。東京でもない。神奈川文化会館の前から、海を見つめて、これからは全世界の指揮を執ろう! 小さくて窮屈な、嫉妬の小国よりも、世界に向けて指揮を執ろう! そう決意していたのである
 私は全世界を志向して神奈川に来た。この海の向こうに、アメリカがある。ヨーロッパがある。アフリカがある。アジアやオセアニアにも通じている。海を見るたびに、構想は広がった。
 当時、嫉妬と陰謀と謀略、妬みと焼きもちが渦巻いていた。創価学会が、あまりにも大発展しているゆえであった。反発した邪宗門の坊主らが、若干の騒ぎを起こしていた。
 その時に私は、もっと高次元から、世界を凝視した。
 ――ちょうどいい。世界広宣流布の布石を、本格的に始めよう!――
 そして今や、五大州の百九十もの国や地域に、学会の平和勢力、文化勢力が発展したのである。
 私の指揮と行動は正しかった。戸田先生がおられたならば、「よくやった、よくやった」と讃嘆してくださることだろう。その師が今いないことは、さびしい限りである。
2  関西が立った! 埼玉も立った!
 私が第三代会長を辞任したのは、この昭和五十四年の四月二十四日であった。
 その時、真剣に、「偉大な学会と、宗門を発展させてきた大指導者が、なぜ、会長を辞めなくてはいけないのか」と、はせ参じた友がいた。その目は爛々と輝き、その態度は「必ず自分が師を護る」という強い強い魂が光っていた。今、彼らは、悠然として関西で、勝利への指揮を執りながら、戦っている。
 あの時、友は熱い熱い涙を見せた。その光景は一生涯、忘れることができない。
 私は言った。「新しい時代を必ずつくる。君も一緒に頼む。あとになって、皆が、偉大な仕事をしたと驚嘆するであろう」と。
 学会を弾圧した、恩知らずの邪宗門の連中は皆、もう立ち上がれないだろうと思っていたに違いない。心堕ちた学会の幹部もいた。しかし、あとになって、幾人か、「あの時は、本当に申しわけなかった」と後悔してきた者もいた。
 関西が立ち上がった。続いて埼玉の同志が立ち上がって、声をあげた。
 「これだけの大功労の会長を、なぜ宗門も、幹部も、辞めさせたのか。『勇退』と言いながら、引きずりおろした。学会の将来は、池田先生がいなくては、めちゃくちゃじゃないか。分裂してしまう」。こう憂えていたのである。
 「第三代会長を守れ! そうすれば、広宣流布は必ずできる」
 これが戸田先生の遺言であった。最高幹部ならば、皆、知っていることである。
 何よりも、日蓮大聖人が「難こそ誉れ」「難こそ安楽」と教えられている。
 何があろうと、いかなる波浪があろうとも、私は、戸田先生との誓いの道をゆく。平和の道、希望の道、広布の道を、朗らかに歩みぬく。
3  大聖人の仏法の真髄は「進まざるは退転」である。広宣流布へ前進また前進そのために、リーダーは心を砕くことだ。間断なく手を打ち続けていくことである。
 戸田先生も、牧口先生も、一面から言えば、本当に、口やかましかった。「こんなに細かいことまで」と皆が思うほど、神経をめぐらせた。
 基本に徹し、よき伝統を守ることだ。それをないがしろにすると、あとで困る。崩れていく。
 よき伝統というのは、皆が納得し、安心するものである。正しい指導をたもっていける。
 教育の世界でも、すぐれた学校には、すばらしい伝統があるものだ。
 リーダーは、よき伝統を大事にしながら、「堅実な発展」を心していただきたい。
 きょうは神奈川と縁の深い四国でも運営会議などが行われている。四国の同志とも心を通わせながら協議会を進めたい。

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