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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会 一人の行動から平和の波を!

2005.12.24 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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1  「青年・躍進の年」へ生き生きと!
 創立七十五周年を大勝利した全同志に、三首の和歌を贈りたい。
  三世まで
    広宣流布の
      同志なり
    世界の創価の
      連帯尊く
  君もまた
    そして私も
      晴ればれと
    元初も同志が
      勝利の王者と
  広宣の
    仏の生命の
      君なれば
    断じて負けるな
      断じて勝ちゆけ
 一年間、本当にご苦労さまでした!
 本年の大健闘を全員で讃え合いながら、明年の「青年・躍進の年」へ、生き生きと出発してまいりたい。
2  雪国の友へ、苦労は無量の功徳に
 最初に、新潟をはじめ各地の大雪の被害に対して、心からお見舞い申し上げます。
 希望に燃えて、すべてを乗り越えて、偉大な勇気の勝利を飾っていかれますことを、心から祈っています。日本全国の同志が祈っています。一日も早く、笑顔で、朗らかな勝利の姿を示していかれることを待っています。真剣にお題目を送っています。
 弘安四年(一二八一年)の十二月二十七日。日蓮大聖人は、駿河国(現在の静岡県の一部)の窪尼御前に、次のような御手紙をしたためておられる。
 「今年の寒さは、生まれてからこのかた覚えのないものです。雪などの降り積もり方も大変なものです。ですから、志のある人でも訪ね難いことなのに、あなたのお訪ねは、並々ならぬ御志の表れにほかなりません」(御書1486㌻、通解)と。
 この年、大聖人がいらっしゃった身延は、経験されたことのないほど寒さが厳しく、雪も降り積もった。肌身を切られるような寒さのなかで、大聖人は、弟子の信心を心から賞讃しておられる。
 今、雪深き地域で、広宣流布のために戦われる方々を、大聖人が、どれほど讃えてくださっていることか。苦労された分だけ、無量無辺に功徳が積まれゆくことは、絶対に間違いない。
 社会は、ますます混迷の度を深めている。仕事のこと、家庭のことなど、思いもかけない出来事に襲われることもあるかもしれない。しかし、妙法に生きる人は、すべてを厳然と乗り越えていける。
 根本は「題目」である。一つ一つ目標を明確にして、しっかりと祈っていくことだ。南無妙法蓮華経と唱えることは、わが心に、大善根を育てているのである。
 厳しい試練に耐えてこそ、″信心の根″は、強く深く伸びていく。何があっても負けない強靭さが培われる。そして、妙法の陽光に照らされ、やがては芽を出し、大きく育ち、必ずや″福徳の大輪″を咲かせていくことができる。
 断じて幸福になる仏法である。それを確信していってください。
3  真心の賞讃があるところ歓喜も人材も倍加
 この一年も、全国、そして全世界の同志が真剣に戦い、すべてに堂々と勝ってくださった。
 どうか、全国最高協議会のリーダーの皆さま方は、一人一人を心から讃え、ねぎらつていただきたい。「すばらしいご活躍ですね」「毎日の闘争、ご苦労さまです」と、丁寧な言葉で感謝を伝えてもらいたい。大聖人は、「金はやけばいよいよ色まさり剣はとげばいよいよ利くなる・法華経の功徳はほむればいよいよ功徳まさる」と仰せである。この御聖訓を、広宣流布の指導者はつねに深く拝していくことだ。
 妙法のすばらしさを讃えれば、功徳も、いよいよ大きくなる。「真心からの賞讃」があるところには、福運も歓喜も倍加する。そこにこそ、人材が生き生きと威光勢力を増すのである。
 とともに、陰で戦っている方々の労苦を見逃さずに、こまやかに心を配り、すばやく手を打っていかねばならない。大聖人は、ある年の十二月の御手紙を、こう結ばれている。
 「書きたいことは、たくさんありますが、年の瀬も迫り、御使いの方も急いでおられるので、これで筆を留め置くことにしました」(御書1536㌻、通解)
 年末の慌ただしいなか、使いの人までも思いやられながらの御振る舞いである。
 リーダーから、変わらなければいけない。リーダーの言葉一つ、振る舞い一つが、皆のやりがいとなり、喜びとなる。遠くから来てくれた方がいれば、「大変ななか、ありがとうございます」と最敬礼して迎える。帰られるときには、「くれぐれも事故に気をつけてください」「風邪などひかないようにしてください」と、必ずひとことかけていただきたい。「気を配ること」「気を使うこと」が、慈悲の表れである。

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