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日蓮大聖人・池田大作

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代表幹部協議 だれにも負けない何かを持て!

2005.11.25 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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1  頭を上げよ、胸を張れ!
 最初に全同志の皆さまに、心から御礼申し上げたい。尊き会員の皆さま方の団結と努力と闘争のおかげで、わが学会は、創立七十五周年を最高に晴れやかに、栄光と勝利で飾ることができました。皆さん、本当にありがとう! 本当にご苦労さまでした!
 恩師の戸田先生は、よく言われたものだ。
 「勝ち戦のときこそ、盤石なる布陣を整える最高のチャンスである」
 戸田先生の言葉に絶対に間違いはない。今こそ、もう一歩も二歩も、学会が大発展していくチャンスである。大事な時だからこそ、広布に戦う功徳も計り知れない。
 次の目標は創立八十周年(二〇一〇年)である。仲良く朗らかに、そして心一つに「史上最高の創価城」を勇んで築いてまいりたい。
 戸田先生が好きだった言葉の一つが「頭を上げよ、胸を張れ」であった。
 会合での話や個人指導の折にも、よく使っておられた。「大作、詩をつくろうよ!」と私を呼ばれ、一緒に詩をつくったときにも、しばしば、口ずさんでおられた。
 頭を上げよ! 胸を張れ! ――それでこそ青年である。何があっても、毅然と頭を上げて、前へ、前へ! 胸を張って進むのである。
 仏法は「変毒為薬」の大法である。どんな悩みや苦しみに襲われようとも、信心の力によって、すべてを前進と成長のエネルギーに変えていける。それが妙法に生きぬく人生の法則である。
2  生き生きと声で勝て
 リーダーは「声」が大事である。リーダーは、生き生きと「勇気の声」「励ましの声」「安心の声」を友に発していくことだ。それでこそ、組織に勢いも生まれてくる。リーダーが弱々しい声であっては、周りの人だって元気が出ない。それでは皆に申しわけない。声の響きは、その人の生命の表れといってもいい。ゆえに、大勢の人をまとめていく使命深き立場であればあるほど、題目を朗々とあげぬいて、生命力を満々と漲らせていくことである。そうやって皆の心に響く声を出していくのである。「声仏事を為す」である。声が仏の仕事をするのである。
3  戸田先生は、いつも幹部に明言された。
 「上に立つ指導者が、無責任であれば、一切が崩れてしまうぞ!」と。
 指導者が大事である。指導者の責任は大きい。
 また、先生は、学会の役職は、あくまで信心が根本であり、学歴や社会的立場で決めてはならないと厳命された。
 「精神性を重要視する宗教界や思想界が、学歴本位になっていけば、その団体は必ず分裂し、行き詰まり、崩壊するであろう」
 これが戸田先生の遺言であった。
 若き日、私は、青春の一切を捧げて、戸田先生に、お仕えした。戸田先生の事業が破綻したときも、その再建のために、一人、懸命に働きぬいた。
 「私のそばから片時も離れるな。私のそばで生きて生きて生きぬいていけ」――戸田先生の叫びが、今も耳朶に響く。先生から「君にはすまないが大学もあきらめてくれないか」と言われ、大学に通うことも断念した。その代わり、毎朝のように万般の学問を個人教授してくださった。
 世の中には、大学で学びたくても学べない人たちが大勢いる。その人たちの苦しい思いが分かる指導者になっていくのだとの無言の教えであったのかもしれない。
 ともあれ、今、私は、世界の大学・学術機関から、百八十二の名誉博士・名誉教授等の栄誉をお受けしている。これもまた、恩師の薫陶の、おかげであり、広宣流布の師匠にすべてを捧げて生きてきた福徳にほかならない。恩師への感謝は尽きることはない。

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