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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会(6) 勝利の劇は「一人」への励ましから

2005.8.4 スピーチ(2005.4〜)(池田大作全集第98巻)

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1  いざという時に戦う人が真の英雄
 いざという時に決然と立ち上がる。その人こそ真の英雄である。大きな試練の時こそ、永遠の大福運を積むチャンスなのだ。ひるんだり、落ち込んだりしていても、何も始まらない。
 まず祈ることだ。祈れば、道が開ける。最後は絶対に幸福になる。「これでまた題目をあげられる」と考え方を変えるのだ。全部が自分の得になる。
 健康を大事にしながら、大生命力を湧き出して、困難をも笑い飛ばしていくのだ。楽しんでいくのだ。大変であればあるほど、強く、また強く! 朗らかに! 愉快に、希望の歌を歌いながら進みゆけ!
 どんな時でも明るいところに、人は喜び集う。そこが必ず、勝ち栄えていくのである。
2  学会は「人材大学校」
 今や、世界百九十カ国・地域に、SGIの同志がいる。この大発展は、徹して「一人」を大事にしてきたからだ。
 全魂こめて「一人」を励ます。ともに雄々しく挑みゆく。こうして人生と社会の舞台で、「勝利の劇」を晴ればれとつづってきたのである。
 皆、かけがえのない使命がある。桜梅桃李――自分の花がある。その花を咲かせ、使命を果たしきっていけるのが、妙法の力なのである。
 全員が人材、全員が宝の使命の人だ。なかんずく新入会の友を全力で育て、応援していきたい。
 日蓮大聖人は仰せである。
 「法華経(御本尊)を受けることはやさしく、持ち続けることはむずかしい。そして、成仏は持ち続けることにある」(御書1136㌻、通解)
 大切なのは、信心を一生涯、貫くことである。そうであってこそ、永遠に崩れない幸福境涯を築くことができる。そのためにも、先輩の皆さんは、個人指導をよろしくお願いしたい。そこに学会の強さがあり、伝統が光る。
 指導とは、育てることである。広布のために力をつけさせることが、指導なのである。そして、実践のなかで「学ぶ」ことだ。
 創価学会自体が、いわば「哲学の学校」「人材の大学校」である。各地にすばらしい人材育成の流れがある。三十年近くにわたって「大学校」で、学会の歴史や師弟の精神を学び、幾万もの人材の大河を築いてきた模範の地域もある。
 強き一念から智慧は生まれる。大切なのは、真剣な祈りである。
 全国一律ではなく、それぞれの地域で智慧を出しあい、工夫しながら、人材育成の新たな波を起こしていっていただきたい。
3  モンゴルから寄せられた信頼と感謝
 モンゴルを訪問中の学会代表団から、連絡があった。昨日(八月三日)、代表団の一行はバガバンディ前大統領を政府庁舎に表敬訪問した。バガバンディ氏は、大統領在任中の一九九八年五月に創価大学を訪問し、記念講演を行ってくださった方である。私もお会いした。
 (=代表団との懇談の席上、前大統領は、名誉会長がモンゴル最高の国家勲章の一つである「北極星勲章」を受章したことを祝福。名誉会長の日本・モンゴルの友好交流への貢献に深く感謝した)
 さらに代表団は、著名な作家で、モンゴル国立文化芸術大学の学長を務めるツェデブ博士を訪問した。博士と私は現在、月刊誌「パンプキン」で連載対談を行っている。
 (=懇談でツェデブ博士は、六月に新大統領となったエンフバヤル氏が、「池田名誉会長に、ぜひモンゴルにお越しいただきたい」と語っていたことを紹介した。
 さらに、博士は「大統領も、政府関係者も、モンゴル国民も、池田先生を慕うすべてのわが国の人々が、先生に一度でもモンゴルを訪問していただきたいと念願しています」と述べた。博士との対談集は『友情の大草原――モンゴルと日本の語らい』と題し、二〇〇七年十一月、潮出版社から発刊)
 第一次「蒙古襲来」の後の一二七五年、鎌倉幕府はモンゴルからの五人の外交使節を、理不尽にも処刑した。日蓮大聖人は、「何の罪もないモンゴルの使いが首をはねられたことこそ、かわいそうでならない」(御書1472㌻、通解)と記しておられる。
 国家や民族の差異を超え、「全民衆の幸福」の実現を願われたのが大聖人であった。
 それから七百年以上の時を絃て、今、日本とモンゴルの友好交流に創価学会が重要な貢献をしている。モンゴルの国家指導者や文化人から、学会に大きな信頼と感謝が寄せられている。大聖人は、このことを、どれほどお喜びであろうか。

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