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日蓮大聖人・池田大作

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第二総東京代表協議会 力強い声で! 正義の師子吼を

2005.5.21 スピーチ(2005.4〜)(池田大作全集第98巻)

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1  いわれなき批判には徹底的に素早く反論
 東京は、わが故郷である。私は、東京生まれの東京育ち。いわゆる「江戸っ子」である。その誇りをもっている。
 江戸っ子は、さっばりしていて、きつぷがよくて、何でも、はっきり、ものを言う。それが身上である。一見、淡泊に見えて、正義を叫ぶ時は、くどいくらいになる。悪は絶対に許さない! その怒りが、言葉となって、ほとばしるのだ。
 声は武器。声は力。口は語るためにある。勇敢に叫ぶのだ。
 いわんや、仏法においては、「声仏事を為す」である。声で勇気がわく。勢いが増す。勝利の道を開いていける。
 人間主義は正しい。仏法は絶対である。われらの前進を、世界の知性が待っている。
 今こそ打って出よ! 正義と真実を、しゃべって、しゃべって、しゃべりぬくのだ。力強い声で! そうすれば、いかなる暗雲も、いっぺんに吹き飛ぶ。
 御聖訓には「南無妙法蓮華経は師子吼の如し」と仰せである。
 朗々たる題目の力で、正義の師子吼で、百獣のごとき魔軍を、敢然と打ち破ってまいりたい。
 アメリカを代表する経済学者ガルブレイス博士と私との対談「人間主義の大世紀を――わが人生を飾れ」の出版の準備が、現在、順調に進んでいる。(=対談集は二〇〇五年九月、潮出版社から発刊)
 ガルブレイス博士は、権力者や悪意の人間たちからの数々の非難中傷に対して、毅然と立ち向かい、戦いぬいてこられた。博士は述べている。
 「いわれのない批判を受けた時は、徹底的に素早く反論するのが私のやり方である」「私の徹底抗戦が功を奏して、次第に騒ぎは収まっていった」(『ガルブレイス わが人生を語る』日本経済新聞社)
 「徹底的に」「素早く」反撃する――ここに「言論闘争」「精神闘争」に勝ちゆく要諦があるといえよう。
2  異体同心の団結で痛快な勝利を
 第二総東京の皆さまは、いかなる風波も打ち破り、果敢に前進されている。偉大なる創価の発展は、ますます力を増してきた。人格者である第二総東京長と、信心強盛であり、純粋で心美しい第二総東京婦人部長等々の方々がリードする、めざましい発展ぶりである。日本中が驚嘆している。たいへんに私も感謝している。
 「第二総東京、万歳!」「婦人部の皆さま、いつも本当にありがとう!」と心から申し上げたい。
 恩師戸田先生は断言された。
 「学会は広宣流布を成し遂げる平和の団体である。創価学会の幹部といえば、世界一の名誉だ。世界一の宝だ」
 世間の虚栄に流されるなと先生は厳しく戒めた。学会の役職こそ、世界一の幸福の宝冠である。どうか、誇りも高く進んでいただきたい。
 「発展する組織」の要件は何か。戸田先生は言われた。
 まず、「異体同心の団結」「うるわしい同志愛」があることである。そして「一人一人が、絶対の確信に立って、″私が創価学会だ″という学会精神に、みなぎっている」ことである。
 第二総東京は″世界の模範″である。「異体同心の団結」を永遠に崩してはならない。何があっても負けてはならない。わが胸に「学会精神」をみなぎらせながら、痛快なる大勝利を、よろしくお願いしたい。
 日蓮大聖人は厳然と、また悠然と仰せになられた。
 「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」さらにまた、「水のごとくと申すは・いつも・たい退せず信ずるなり」。
 この御聖訓のままに、何があろうと、多摩の清流のごとく、たゆみなく強く、前へ、また前へ、進みゆくことだ。私たちは、きょうも、生き生きと大仏法を学び、語り、行じたい。そしてみずからを人間革命しながら、広布と人生の勝利へ、一歩前進の歴史を刻んでまいりたい。
 フィリピンを独立に導いた国家英雄ホセ・リサール博士は叫んだ。
 「人はその使命と信念のために命を捧げるべきなのです」(カルロス・キリノ『暁よ紅に』駐文館訳・発行)
 何のための人生か――この一点を忘れず、悔いなき日々を生きぬきたい。
3  「創価の平和の戦いを人々に知らせたい」
 世界的な物理学者であり、ノーベル平和賞受賞者であるジョセフ・ロートブラット博士。博士と私との対談が、このほど、総合月刊誌「潮」で連載される運びとなった。「地球平和への探究――ラッセル=アインシュタイン宣言五十周年を迎えて」とタイトルも決まっている。(=対談集は『地球平和への探究』と題し、二〇〇六年七月、潮出版社から発刊。同博士は二〇〇五年八月、逝去)
 ロートブラット博士は核兵器と戦争の廃絶をめざす科学者の連帯「パグウォッシュ会議」の名誉会長を務める。同会議を長年にわたりリードしてこられた、偉大なる「平和と人道の闘士」である。現在、九十六歳の博士は、今回の対談の開始を心待ちにしてくださっていた。ロンドンを訪れた戸田記念国際平和研究所の副所長に託して、種々、メッセージを寄せられた。
 ロンドンにあるパグウォッシュ会議の博士のオフィス。その来客用のテーブルには、最新の「グラフSGI」が置かれているという。
 それは、なぜか。博士は語っておられた。
 「SGIの平和の戦いを、少しでも多くの人に知ってもらいたいとの私の願いから、そうしているのです。私が始めたこの重要な対談のことを、皆に知ってもらいたいと思っているのです」
 本当に、ありがたいことである。
 博士は、対談にかける心情を、こう語っておられる。
 「私が、池田会長との対談をぜひともと望んだのは、未来の世代に、私どもの平和行動を余すことなく語り残したい、と願ったからです。
 核兵器の廃絶という目標は、やがて実現できるでしょう。しかし、戦争のない時代を築くのは、はるかに遠い目標です。これは、若い世代に託す以外ありません」
 この地上から核兵器をなくせ! そして戦争のない時代を築くのだ!
 人類の悲願を見つめ、戦いぬいてきた″平和の獅子″の叫びである。

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