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日蓮大聖人・池田大作

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第四十六回本部幹部会、第四回関東総会 妙法は勝利の人生の原動力

2005.2.10 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

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1  インドからの栄誉を恩師に捧げたい
 海外のSGIの同志の皆さま方、寒いところ、遠いところ、本当にようこそお越しくださいました。せっかく世界の各地から来てくださったのである。なんとか、海外の皆さま方に、楽しかった、心が豊かになった、と喜んでいただけるような集いにしてまいりたい。
 その意味で、音楽隊の皆さん、何か皆の心が和むような演奏をやっていただけないだろうか。
 (とこで、創価グロリア吹奏楽団が「野に咲く花のように」の曲を演奏。さらに男子部の代表を中心に学会歌の「紅の歌」「厚田村」などを歌った)
 突然のリクエストにもかかわらず、皆さん、本当にありがとう!(拍手)
 私のもとには、朝となく夜となく、世界中からさまざまな報告が入ってくる。
 今朝も、インドのSGIの同志から連絡があった。
 それは、インドの最大の新聞「タイムズ・オブ・インディア」グループによって創設された「タイムズ基金」から、″非暴力と平和の賞″の決定通知書が、私あてに届けられたとの知らせであった。(賞の名称は「『偉大なる魂』と『偉大なる英雄』の一体賞」)
 SGIの全同志を代表しての受賞決定であり、皆さま方に最初にご報告させていただきたい。
 百六十四年の歴史を誇る「タイムズ・オプ・インディア」紙は、多くの知性に愛読されており、私も何度か寄稿してきた。また、「タイムズ基金」は、インドの深遠な精神性をもとに、世界の平和と調和をめざして活動している、著名な団体である。
 精神の大国インドは、わが師・戸田先生も、心から敬愛し、訪問を望んでおられた。「インドに行きたいな」と最後まで願っておられたことは、私がいちばんよく知っている。
 そのインドの天地からの甚深の顕彰が、戸田先生の誕生日(二月十一日)を前に決定したことが、私は、何よりもうれしい。これほどの光栄はない。
 この晴れの栄誉を、わが恩師に謹んで捧げさせていただきたいのである。(拍手)
2  会員第一の心で行動を
 戸田先生の忘れ得ぬお歌を紹介したい。
  一度は
    死する命ぞ
      恐れずに
    仏の敵を
      一人あますな
 昭和二十六年(一九五一年)、戸田先生が第二代会長に就任された年に詠まれたお歌である。
 第二代会長としての戸田先生の決意のお歌であった。
 私は、戸田先生のことを瞬時たりとも忘れたことはない。
 戸田先生の一切のご指導を真剣に学び、銘記し、そのとおりに実践してきた。
 先生のご指導のすべてが、今も私の胸中に光っている。そして、わが行く手を照らしている。
 あるとき、戸田先生は、厳しく言われた。
 「悪とは徹底的に戦うのだ。学会員をバカにする者は、だれであろうと、私は許さない!」と。
 戸田先生は、学会員をいじめるような連中とは、徹底して戦った。本当に容赦なかった。激しかった。
 そして、「仏敵を許すな。祈り、打ち勝っていけ」と厳命され、強盛な祈りが一切の戦いに通じていくことを教えられたのである。
 また戸田先生は、「前線の幹部は、ぼやぼやするな!」と、しょっちゅう注意しておられた。
 前線がしっかりしていなければ、戦いは勝てない。会員も守れない。ぼやぼやして、動かずにいて、戦いの邪魔になる幹部、増上慢になり、いばり散らして、皆の迷惑になる幹部は、いなくなってもらったほうがよいときっぱり言われた。
 悪い幹部がいれば、どとかでよどみができ、停滞する。
 リーダーは、温かな心で会員を大事にし、会員に本当に尽くしていくことだ。そこに徹していけば、まだまだ学会は、今の何倍も発展する。リーダーの人格と行動いかんで、学会の組織は、いくらでも変わるものだ。
 ともあれ、会員第一の心で行動する人は、人格が光ってくる。良い点がどんどん伸びてくる。全部、自分が得をするのである。仏法の世界に、一切、ムダはない。
3  戸田先生「本当に偉い人は皆を偉くする人」
 戸田先生は、社会のため、民衆のための大きな戦いに臨むにあたって、「偉大な創価学会の底力を天下に示すのだ」と語っておられた。
 ″大作、頼むぞ! 青年部よ、頑張れ! ともに戦おうじゃないか″――師匠の叫びを生命に刻み、われわれ青年部は突進した。
 今の青年部の皆さんも、頼みます! 「青年部の時代」に入ったのである。
 戸田先生は、こうも言われていた。
 「虚栄を張って、学会を利用しようとする増上慢の輩は、学会から、たたき出せ!」
 学会のおかげで社会的に偉くなりながら、大恩ある同志に対して、いばる。裏切る。とんでもない増上慢の悪人も出た。そんな悪行を、未来永遠にわたって、断じて許してはならない。
 また戸田先生は、本当に偉い人とは「皆を偉くする人」「皆を敬う人」であると言われていた。
 ″幹部だから偉い″のではない。いちばん偉いのは、広宣流布のため、創価学会の発展のために尽くす人だ。仏意仏勅の団体である学会を守りぬいた人だ。
 広布のために、日々、最前線で奮闘する学会員の皆さまこそが、最も偉大なのである。リーダーは、こうした方々を最大に讃え、尊敬していくことである。
 戸田先生は、青年部に対して、こうも言われていた。
 「ともかく自分自身を磨いていくのだ。大聖人の哲学を夢にも疑わないで、『広宣流布は私がやる!』という気概に溢れて、前進していくべきである」
 「私がやる!」――との心意気で、学会は世界的になった。
 日本においても、威風堂々の大発展を続けている。
 私が話すときは、すべて戸田先生の指導がもとになっている。全部、先生から教えていただいたことである。私は青春時代から、戸田先生の指導を″遺言″のつもりで心に刻んできた。
 先生は、厳しき社会に挑む青年たちに言われた。
 「人間の誠実が、どこまで通じるかどうかだ。誠実――それが戦いのすべてであり、要諦である」
 誠実であることだ。謙虚に、真剣に、心をこめて話していくことだ。
 表面的な人気とりの姿が、誠実なのではない。誠実とは、どこまでも相手の幸福を願う心である。最高の誠実とは、戦いの先頭に立ち、悪を滅し、善を広げていくことなのである。
 どうか、わが舞台で、多くの人から「さすがだな」「頼りになるな」「すばらしいな」と言われる一人一人になっていただきたい。
 きょうは関東の代表が参加されている。関東といっても広い。
 何県から参加されましたか?(この問いかけに、参加者の代表が立って元気に答えた)
 学会創立七十五周年を記念して、代表の皆さまを顕彰したい。(拍手)
 (=ここでアメリカ創価大学「名誉大使」の記念メダルが、創立者の池田名誉会長から関東の参加者の代表に手渡された。また本部幹部会の席上、各国、各方面、各グループなどの代表への表彰が行われた)
 戸田先生は、こうも指導されていた。
 「戦う以上、絶対に勝たねばならない。題目をしっかりあげ、御本尊に願いきることが、一切の華を咲かせきっていく究極の原動力であることだけは、瞬時も忘れてはならない」
 このとおりに実践してきたからこそ、世界的な「勝利、勝利」の学会となったのである。
 これからも、「断じて勝つ」との祈りと行動で、ともどもに進んでまいりたい。よろしくお願いします!(拍手)

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