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日蓮大聖人・池田大作

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新春代表協議会 真剣、忍耐、誠実、団結で新しい出発

2005.1.2 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

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1  師のもとから心一つに
 新年、明けましておめでとう。
 白雪の富士山が、元日も、きょう二日も美しい。
 ここ大東京をはじめ、全国で、わが創価学会は威風も堂々と、「青年・拡大の年」のスタートを切ることができた。新年勤行会も、名実ともに日本一のスケールで行われた。
 私は、全国各地で戦っている同志に対し、最大の敬意を表し、心から感謝申し上げたい。尊き全同志のご健康、ご長寿を、私は、妻とともに心より祈っている。
 「勝利、万歳!」と讃えあいながら、新たな年を、元気にスタートしてまいりたい。
 また、このたびのスマトラ島沖大地震と、インド洋大津波の甚大な被害に、あらためて、お見舞いを申し上げたい。すべての犠牲者のご冥福を、仏法者として懇ろに追善申し上げるとともに、救援活動の進展と一日も早い復旧を、強く深く祈っている。
2  新年でもあり、懇談的に、お話しさせていただきたい。
 若き日、私たちは、元日に必ず、戸田先生のもとに集った。先生のもとから、心を一つに、新しい勝利の一年を出発した。
 仏法の師弟の根幹は「勝利」である。「勝つこと」である。
 戸田先生は、師である牧口先生に、牢獄までお供された。生きて牢を出た戸田先生は、反転攻勢の戦いを開始し、七十五万世帯という偉大なる民衆城を築いていかれたのである。
 戸田先生は勝った。勝つことで、師匠の正義を満天下に示された。
 私もまた、青春のすべてを捧げて、師である戸田先生に、お仕えした。
 先生の事業が挫折した最も苦しい嵐の日々。
 断じて負けられない広宣流布の闘争の連続。
 私は、ただ戸田先生の弟子として、勝って勝って勝ちまくった。
 そんな私を、戸田先生は、絶対的に信頼してくださった。元日に集まると、だれもいないところで、小声で言われたものである。
 「あした(一月二日)は、大作の誕生日だな。、おめでとう」「大作、いくつになった」と。
 師匠の心は、どとまでも深く、温かかった。
 私は、牧口先生、戸田先生の願業を、すべて実現してきた。両先生を、事実のうえで、世界に宣揚した。弟子として、これ以上の誉れはない。(拍手)
3  『戦争と平和』の重要な洞察とは
 人生であれ、会社であれ、いかなる組織であれ、競争や戦いをさけて、成長はない。発展もない。これが現実である。
 勝つことは幸福である。負ければ不幸であり、みじめだ。だからこそ、断じて勝たねばならない。勝つために、仏法はある。幸福になるために、信心はある。
 文豪トルストイの名作『戦争と平和』の重要な洞察は何であったか?
 それは、「絶対に勝つと決めた者が勝つ」との一点であった。
 「断じて勝つ」。この一念が強いほうが、最後は、必ず勝つ。この一念の力こそ、祈りである。私たちの信心である。学会は、この強き「祈りの力」で、一切に勝ってきた。
 「以信代慧(信を以て慧に代う)」の仏法である。信心は、境涯を聞き、勝つための「智慧」を生む。さらに「真剣」と「忍耐」と「誠実」で進むことだ。そしてまた、どこまでも、「団結」していくことだ。ここに、「絶対勝利の要諦」がある。
 ともあれ、私たちは、御本尊に題目を朗々と唱え、無限の勇気と智慧と生命力をわき上がらせながら、尊き同志とスクラムを組んで、生き生きと健康勝利の人生を、勝ち飾ってまいりたい。

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