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日蓮大聖人・池田大作

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各部代表協議会 二十一世紀は「民衆の時代」――女性が主役

2004.8.22 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

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1  「勇気」が指導者の第一条件
 きょうは、各部の中核を担う皆さんが集われた。ご苦労さま!
 「勝って兜の緒を締めよ」である。
 広宣流布の未来のために、十分に語りあい、論じあい、会議が大成功となることを祈っている。
 「真剣な一人」「本気の一人」がいるところ、広宣流布は進む。これが永遠の鉄則である。
 私は第二代会長戸田先生のもと、一人立ち上がった。以来五十七年間、一日も休まず戦い、世界が讃嘆する、今日の大創価学会になった。
 皆さまも、広布の指揮をとるならば、見事なる自分自身の勝利の歴史をつくることだ。
 アメリカ・ルネサンスの思想家エマーソンは言った。
 「どうしても偉大な行為がほしいのなら、われわれ自身の行為を偉大にしよう」(『エマソン論文集』上、酒本雅之、岩波文庫)
 偉大な歴史をつくるには、人にやらせようという心根を捨てることだ。自分自身が「偉大な行動」に挑戦するのだ。
 「法華経に勝る兵法なし」
 こう一念を定めて、戦おうではないか!
 トインビー博士が「指導者の条件」についてつづり残している。
 「指導者にとって、勇気は決して欠くことのできないものです。
 勇気はまた、次々と人から人に移り広がってゆくものです」(「国家指導者の条件」滝沢荘一訳、松岡紀雄編『日本の活路』所収、国際PHP研究所)
 「勇気」は″伝染″する。「勇気」こそ、指導者の第一条件である。
 博士は、こうも言われている。
 「指導者として成功するには、第一に勇気が必要です。第二には私欲のないこと、第三は他人の考えや気持を敏感にとらえる直感力、そして第四は厳密に限定された目標を迷わずに追求するということです」(同前)
 「勇気」「無私の精神」「人々への思いやり」「目標への執念」――これをもっている人が「勝つ指導者」である。
 「自分中心」でなく「皆のために」。リーダーがそこに徹してこそ、自分も光り、皆も楽しく大目的に進んでいけるのである。
2  妙法の女性を大菩薩が守る
 学会には、ひたすら広布のために戦ってくださった無名の庶民が、大勢おられる。私は、そういう方々を絶対に忘れない。なかんずく、婦人部、女子部の奮闘は、あまりにも崇高である。
 日蓮大聖人は仰せである。
 「この妙法の良薬を持った女性等を、上行菩薩をはじめとする四人の大菩薩が前後左右に立ちそって(守り)、この女性が立たれたなら、この大菩薩たちも立たれ、この女性が道を行く時には、この大菩薩たちも、その道を行かれるのです」(御書1306㌻、通解)
 片時も離れず、妙法を持った女性を守りに守ると、御本仏がお約束してくださっている。
 御聖訓に照らして、法のため、人のために戦う学会員以上に尊貴な存在は絶対にない。仏を敬うがごとく、たたえ、励ましていくべきである。
 時代は変わっている。「民衆の時代」である。また「女性の時代」である。権力者ではなく、民衆が主人であり、女性が主役である。
 いばる幹部、いばる男性には、もはやだれもついてこない。
 「役職が上だから偉い」などと考えるのは、とんでもない間違いである。
 広宣流布のために戦う最前線の同志こそが、最も尊い。最も偉い。
 その同志に尽くし、同志を守るためにリーダーはいる。これを決して忘れてはならない。
 たとえば、会合が終わったら、幹部が帰り口に立って、おじぎして皆を見送る――これは一例だが、そういう心で、同志のために尽くしていくことである。
 学会の永遠の勝利のために、今、先手を打って、「リーダー革命」「幹部革命」に全力で取り組んでまいりたい。
3  アメリカ創価大学のプールから金メダル!
 この八月十四日、アメリカ創価大学(SUA)オレンジ郡キャンパスで、第四回の入学式が晴ればれと行われた。アメリカ社会、そして世界の教育界から、わがアメリカ創価大学に寄せられる信頼と期待は、まことに大きい。
 この夏、アテネ・オリンピックの熱戦が繰り広げられてきたが、じつは、アメリカ創価大学のプールで練習を行っているスイミング・クラブの選手たちが、アメリカの代表として活躍し、続々とメダルを勝ち取った。
 (男子百メートル・二百メートル背泳ぎ、女子二百メートル平泳ぎ、男子八百メートルリレー、男子四百メートルメドレーリレーで、それぞれ金メダル。女子四百メートルメドレーリレー、女子二百メートル個人メドレーで銀。男子四百メートル自由形、男子四百メートルリレーで銅など)
 アメリカのニュース番組でも、アメリカ創価大学のプールでの練習風景が大きく映し出された。
 選手たちの所属する地元スイミング・クラブから、最新の設備を備えるアメリカ創価大学のプールを使用したいとの要望があり、交流が始まったものである。
 ちなみに、このクラブの二人のコーチは、たいへんに高名な競泳の指導者で、今回のアメリカ・オリンピック・チームを牽引しておられる。お二人は、わがアメリカ創価大学の水泳クラブのコーチや、水泳の授業の指導も行ってくださっている。

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