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日蓮大聖人・池田大作

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関東会・東京会合同研修会(1) 幸福の大哲学を、自信満々に語れ!

2004.8.13 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

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1  わが使命の国土を常寂光土に
 きょうは、遠いところ、ご苦労さま! お元気な皆さまとお会いでき、私は本当にうれしい。
 各県、各地域ともに、よくぞ勇敢に戦い、堂々と勝ってくださった。見事なる広宣流布の拡大の実証を、打ち立ててこられた。
 すべてを乗り切り、勝ち越えて、いまだかつてない上げ潮のチャンスを迎えることができた。誇り高き皆さまを、日蓮大聖人が、いかばかりたたえておられることか。
 御書には「南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり」と仰せである。
 わが同志が喜びに満ちあふれ、自信に胸を張り、朗らかに前進する。最高にすばらしい、充実した人生を送る。それが私の願いである。そのための信心である。
 群馬の皆さま方をはじめ、役員の方々には、お盆休みの時期にもかかわらず、たいへんにお世話になり、心から、お礼を申し上げたい。
 お盆にあたり、全国の同志、また会友の皆さま方の先祖代々の追善回向を、懇ろにさせていただいた。
 また、今年で、あの日航ジャンボ機の墜落事故から十九年となる。八月十二日は、事故で亡くなられた方々の二十回忌に当たっていた。
 (一九八五年八月十二日、大阪へ向けて東京・羽田空港を飛び立った日本航空のジャンボ機が、群馬県・上野村の御巣鷹山に墜落。乗員・乗客五百二十人が亡くなり、四人が救出された)
 私も、犠牲者の方々のご冥福を、あらためてご祈念させていただいた。
 墜落事故のさい、真っ先に現場に駆けつけたのは、地元の消防団の方々であった。最初に生存者を発見したのも、消防団の方々である。
 わが創価の同志も、この尊き消防団の一員として活躍されているとうかがった。御巣鷹山を擁する上野村、また隣接する神流町でも、わが学会員の健闘は目覚ましい。群馬県のなかでも、模範の友好の活動を繰り広げておられる。
 わが地涌の同志は、全国、いな世界のいずこにあっても、使命の国土を「本有常住の常寂光土」と光り輝かせて、偉大な社会貢献の歴史をつづっておられる。
2  「友を幸福に!」との慈悲が根本
 日蓮大聖人は「大願とは法華弘通なり」と仰せである。
 われらの大願は広宣流布である。折伏・弘教が学会の根幹である。幸福の大哲学である妙法を弘めゆく功徳は、計り知れない。
 大事なのは、″この人を幸福にしたい″という強き一念である。慈悲であり、勇気である。真実を語ることである。
 大聖人は、破折をするさいにも、「穏やかに、また強く、両目を細くして、顔色をととのえて、静かに申し上げなさい」(御書1280㌻、通解)と仰せである。
 大確信をもって、穏やかに、また、にこやかに仏法を語っていくことだ。
 「学会の真実の姿を知らないなんて、時代遅れですよ! 一度、座談会に来てみてください」
 ――そうやって、聡明に、堂々と、自信満々で語っていくことだ。まずは幹部が率先して挑戦することだ。
 「声仏事を為す」である。声で決まる。勇気と確信と慈愛の声が、相手の心に響く。
 時代は変化している。創価の人間主義を、世界が待望している。祈りに祈り、智慧をわかせながら、楽しく、朗らかに、広宣流布の新たな波を起こしてまいりたい。
3  連合は力! 団結は勝利!
 このほど、首都圏最高会議が設置されるとうかがった。おめでとう!
 同志と同志の連合を強化していけば、広宣流布の本陣の力は、限りなく強くなる。悪は、たやすく野合する。だからこそ、善人が結束せよ! 団結せよ! 連合せよ―――これが創価の父・牧口初代会長の叫びであった。
 牧口先生の大著『創価教育学体系』に、こうある。
 「強くなつて益々善良を迫害する悪人に対し、善人は何時までも孤立して弱くなつて居る。一方が膨大すれば他方は益々畏縮する。社会は険悪とならざるを得ないではないか」(『牧口常三郎全集』6)
 まったく、そのとおりである。
 「連合」は力である。「団結」は勝利である。
 創価の正義の連帯を広げ、社会の邪悪と戦う勇敢な善人を増やしていく――それは、人類史の宿命的な悲劇の流転を根本から大転換していくことに通じる。
 歴史を振り返れば、あの『三国志』の名指導者、諸葛孔明も、「連合」の力で勝った。呉の孫権と連合して、魏の曹操の大軍を打ち破った。有名な「赤壁の戦い」である。
 広宣流布の諸葛孔明である皆さまも、さらなる正義の連合の力で、不滅の勝利の歴史を、悠々と飾っていただきたい。
 ともあれ、一人一人が立ち上がり、団結固く進むことだ。私は、中国の文豪・魯迅先生とともに戦いぬいた許広平きょこうへい夫人の言葉を贈りたい。
 「私達の仕事をする出発点も、一人一人の『自分だけが頼りになる』人々が連合して、無限の『連合戦線』を作ることに在ります」(『両土書』1、『魯迅全集』3〈竹内好・松枝茂夫訳〉所収、岩波書店)
 限りない「常勝の連合戦線」を築き、強め、広げてまいりたい。

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