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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会(8) 歴史を創れ わが人生の金字塔を築け!

2004.8.2 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

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1  創立八十周年に向けて
 西暦二〇一〇年の創価学会創立八十周年へ向かって、各方面とも伸びている。勢いが出てきている。
 広大な北海道では、幹部率先の拡大が進んでいる。すばらしいことだ。
 東北は、新しい時代が到来した! 学会精神あふれる東北になった。
 北陸は、がっちりと土台ができあがった。青年の成長も目覚ましい。
 信越は、不屈である。誠実である。聖教の拡大も見事であった。
 関東は、本当によく頑張った。よく勝った。偉大な歴史をつくった。
 大東京は、世界の希望の都である。大東京は完勝が使命である。
 東海道には、正義の魂が光る。先輩・後輩が団結して進んでいくのだ。
 中部には、無限の未来がある。新会館とともに新しい歴史を創りゆけ!
 関西は、堂々たる日本の中心である。永遠に創価の常勝城であれ!
 中国は、戦う師子の中国である。いちだんと勇敢なる中国になってきた。
 四国は、実力ある人材が育っている。異体同心の団結が光っている。
 九州は、アジア広布の本陣である。盤石な九州広布の総仕上げを頼む!
 憧れの沖縄は、世界初の広宣流布の天地と輝け! 堂々と進みゆけ!
 皆さん、本当に、よく頑張ってくださった。本当に、ご苦労さまでした。
2  信仰とは仏と魔との戦い
 学会の根本は、日蓮大聖人の御書である。きょうは最初に、いくつか御書を拝したい。
 「光日房御書」の一節にこうある。
 「法華経を信ずる人は用心を重ねて、法華経の敵を、警戒していきなさい」(931㌻、通解)と。
 信仰とは、仏と魔との戦いである。善と悪との争いである。ゆえに、ちょっとでも油断すれば、すぐに魔に付け入られる。邪悪な考えに毒されてしまう。だからこそ、戸田先生はつねに幹部に「断じて魔を寄せ付けるな、信心の利剣で断ち切っていけ」と強く強く訴えられた。
 大聖人は、「敵を知らなければ、敵にだまされてしまう」(同㌻、通解)と仰せだ。
 大事なのは、魔を魔と見破る眼を持つことである。そのために、教学があり、信心があるのだ。
 大聖人の時代も、門下の人たちから尊敬されていた高弟たちが、仏法破壊の敵となり、同志を苦しめた。現代も、方程式は同じである。戸田先生は、遺言のごとく言われた。
 「敵は内部だぞ!」「師子身中の虫』が仏法を破るのだ!」
 そして、「増上慢の幹部や貪欲な宗門の坊主には注意しろ、いつか学会を裏切るぞ」と厳しく警告されたのである。
 その一言一句を私は胸に刻みつけてきた。今、すべてが、そのとおりになった。
 大恩ある学会を切った坊主や退転者たちが、いかに卑劣であり、非道であったか。皆さまが、よくご存じのとおりである。
 大聖人は、法難と戦う門下に仰せである。(「兵衛志殿御返事」)
 「これから後も、いかなることがあっても、少しも信心が弛んではならない。いよいよ強く(仏の敵を)責めていきなさい」(御書1090㌻、通解)
 仏法の敵とは、断じて戦いぬかねばならない。「いよいよ強く」との心で! そうでなければ、大切な広布の組織を厳護することはできないからだ。
 これまで私は、戸田先生の直系の弟子として、ありとあらゆる迫害の矢面に立ってきた。
 そして、一歩も退くことなく、戸田先生からお預かりした学会の組織を守りぬいてきた。
 わが同志が幸福で健康な人生を送っていけるよう、祈りに祈ってきた。
 それが私の最大の誉れである。最高幹部の皆さまゆえに、あえて申し上げておきたい。
3  敵をも感服させる痛快な歴史を
 続いて「持妙法華問答抄」の一節を拝したい。
 「受けがたい人間としての身を受け、あいがたい仏法にあいながら、どうして一生をむなしく過ごしてよいものであろうか」(御書464㌻、通解)
 人間は、何のために生まれてきたのか? この人生の究極の問いに対する答えが凝結した一節である。
 私たちの使命――それは広宣流布である。世界平和である。人間革命である。
 私たちは皆、かけがえのない使命を持って、仏意仏勅の学会の一員となった。深い深い縁で結ばれた同志なのである。ゆえに仮にも、できあがった組織のなかで、何の挑戦もなく、何の苦闘もなく、要領よく生きるのであれば、あまりにむなしい。
 同じ一生ならば、命がけで働いて、わが人生の金字塔を築いていくべきだ。広宣流布の大闘争の歴史を敢然と残していくべきだ。
 「あの人のように生きたい!」と、同志の心に永遠に焼き付くような不滅の歴史を!
 「見上げたものだ。あっぱれだ!」と、敵すらも感服させるような痛快な歴史を!
 それが偉大なる創価の人生である。

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