Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

各部合同協議会 君よ心に勇気のマーチを

2004.6.18 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

前後
1  「師弟」に生きぬけば一切の労苦は「黄金の歴史」に
 人生は戦いだ。毎日が真剣勝負である。
 法のため、人のため、社会のために、懸命に行動する。だからこそ、偉大なる人間革命ができる。いかなる宿命をも転換し、永遠にして絶対の幸福境涯をつかめるのである。
 仏法は、正義と邪義の戦いである。一生の間には、釈尊の時代の提婆達多のごとき悪人が出てくるものだ。それを信心の利剣で打ち破っていく。これが広宣流布の人生である。
 最後の最後まで、断じて、戦いをやめてはならない。
2  私の胸中には、つねに恩師である第二代会長戸田先生がいる。
 厳しい先生であった。記憶力は抜群。朝から晩まで、激しく頭脳は回転する。先生の数々の指示の的は、つねに私である。徹底して鍛えられた。
 先生の事業が最大の苦境にあった時、私は渉外戦の矢面に立った。車もない。給料すら、もらえない。そして満身創洟の先生。このままでは創価学会はどうなるか――。
 「大作、頼む!」
 恩師の期待に、私は全責任を担って立った。勝利へ、劇のごとくに。
 師匠に安心していただきたい――ただ、その一心で、私は走った。
 戸田先生の会長就任後、学会全体で、弘教が、なかなか進まなかった。先生は私に言った。
 「それならば、大作、立ち上がれ!」
 蒲田で、大阪で、弘教の大行進が始まった。
 生き生きと、楽しく、友の心に勇気のマーチを奏でながら。そして、広宣流布の突破口を開き、永遠不滅の金字塔を打ち立てたのである。
 崇高なる師弟の道に生きぬけば、いかなる労苦も黄金の歴史に変わる。そこに、勝利と栄光輝く人生の無上道がある。
3  初代会長の牧口先生も、戸田先生も、海外に行かれることはなかった。しかし心は、全世界の平和を熱願していた。
 私は「平和への対話」「未来を開く対話」のために世界を駆けた。
 二十世紀を代表するイギリスの歴史家トインビー博士から、対談の要請があった。ロンドンの自宅で、若い私を抱きかかえるように迎えてくださった。一流の人格の博士であった。
 世界は広い。必ず「具眼の士」がいるものだ。
 博士の紹介で、ペッチェイ博士(ローマ・クラブ創立者)とお会いした。さらにルネ・ユイグ氏(フランスの美術史家)など、対話の旅は幾重にも広がった。
 モスクワのクレムリンでのゴルバチョフ大統領との出会い。キューバでのカストロ国家評議会議長との語らい。これらも忘れられない。
 対話が、壁を破る。対話が、道を開く。
 どうせ生きるなら、気宇壮大に生きるのだ。大いなる目的に向かって、「やるだけやってみよう!」と勇気の心で進む時、必ず、新たな歴史は築かれる。

1
1