Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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アメリカSGI首脳会議 各人の個性と使命と人格を尊重

2004.2.13 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

前後
1  平和のために哲学を団結を
 今、南米でも、ヨーロッパでも、アジアでも、広宣流布の波は、全世界で高まっている。
 平和の哲学を、民衆は求めている。アメリカのSGIの前進が、いちだんと重要な時代に入った。世界が注目している。
 いよいよ勢いを増して人間主義の連帯を拡大していきたい。一人も残らず幸福に、人生の勝利者になっていただきたい。
 (=世界広宣流布の一大センターとして、旭日の勢いで発展を続けるアメリカSGI。多様性あふれるアメリカ社会において、生命尊厳の仏法を基調に、「平和」と「非暴力」の人間主義運動を力強く進めている。二〇〇四年二月から三月にかけて、全米で六万人の婦人部総会を開催。
 四月には青年部が、二万人の総会を各地で行った。国連本部での″平和の文化展″をはじめ、″暴力に打ち勝つ(VOV=くVictory over violence〉展″などの展示、全米の大学での仏法セミナーも、大きな反響を広げながら、着実に推進されている)
2  平和の連帯を、さらに拡大するには、何が大切か。
 まず「祈る」ことだ。
 そして、どこまでも同志を大切にすることだ。
 広布の同志は、皆、尊貴な仏子である。「皆にやさしく」「皆に温かく」接していくことである。
 とくに男性のリーダーは、女性を大事にし、尊敬し、広布のための尊き奮闘に心から感謝すべきである。決していばってはならない。
 反対に、自分には、どこまでも厳しくしていくことだ。
 苦労を避けては仏道修行にならない。
 私は戸田先生のもと、「いつ死んでも悔いはない」という思いで、一日一日、真剣勝負で戦ってきた。そうやって戸田先生との約束を全部、実現してきたのである。
 さらに、拡大のためには「団結」することだ。独りよがりでなく、皆の心が一つになった時、予想もしなかった偉大な力が出る。
 大事なことは、「地涌の菩薩をどれだけ増やしたか」「幸福者をどれだけ増やしたか」である。
 朗らかな心で進みたい。皆が「少しも疲れないで、こんなに拡大ができた」と喜びあえる。皆が愉快に前進しながら、最高の結果を出していく。これが、広宣流布の名リーダーである。
 偉大なる勝利の歴史を残していただきたい。
3  「できる」という確信を与えよ!
 アメリカの英知の言葉を通して、少々、お話ししたい。
 思想家であり、詩人であったエマーソンは言う。
 「何であれ、善美なることを行おうとするなら、天下万世に通じるような大目的をもって、これに努力しなければならない」(『社交論』高橋五郎訳、日進堂、現代表記に改めた)
 日蓮大聖人の仏法は、最高の善の世界であり、最高の美の世界である。
 私たちは、広宣流布という大目的に向かって、勇んで進んでまいりたい。
 大統領夫人でもあった著名な社会活動家エレノア・ルーズベルトの言葉も示唆に富んでいる。
 「できる』とか、あるいは少なくとも、『やってみることはできる』とか言うよりは、『できない』と一言ってしまう方が簡単なために、多くの人が自分の隠れた力、隠れた能力に気づかないで人生を過している」(『生きる姿勢について』佐藤佐智子・伊藤ゆり子訳、大和書房)
 皆の心に「できるんだ」という確信を与えていくことである。
 そのためには、リーダーみずからが行動することだ。人に「やれ、やれ」と言ってやらせるのはリーダー失格である。
 しぜんのうちに「自分もやろう」「頑張ろう」という気持ちになっていくような模範の姿を幹部が示していくことである。

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