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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会 迫害は「正義」の誉れ

2003.11.25 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

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1  「一人が宝」「庶民こそ王者」
 いちばん偉い人とは、どんな人か。それは、人々の幸福のために行動する人。正義の信念に生きぬく人。これこそ、わが尊き創価の同志である。宝の一人一人である。
 真面目な庶民が不幸に泣くような時代は、断じて変えねばならない。今は民主主義である。民衆が主人なのだ。
 いかなる権威の人間も、民衆に仕えるためにいる。それを逆さまにするな――この一点を、戸田先生は厳しく教えられた。
 どこまでも「一人」を大事にする。そこから広宣流布は始まる。「一人」を励まし、温かく包容する。悩みに耳をかたむけ、ともに勝利へ立ち上がっていくのだ。
 誠実な声、確信の声が、大きな力になる。声は、ただである。空気も、ただである。祈りも、ただである。ただであるけれども、いちばん大事で、いちばん強く、いちばんの生命の根本である。
 御書に「声仏事を為す」と仰せのとおり、リーダーは声を惜しまず語りぬくことだ。
 皆を心からねぎらい、讃え、喜びと希望を贈っていきたい。
2  私が青春時代から愛誦してきた詩人の一人に、十八世紀ドイツのノヴァーリスがいる。
 ロマン主義運動の先駆者として生きぬき、戦いぬいた彼は、誇りも高く、こう叫んだ。
 「わたしたちには、行動が人生だ」(「わたしには人びとの生き方が見える」、『ノヴァーリ全集』1〈青木誠之・池田信雄・大友進・藤田総平訳〉所収、沖積舎)
 私は、この言葉が大好きであった。
 われらの最大の誉れも、この「行動」にある。日蓮仏法の真髄は、「行躰即信心」であるからだ。
 暴虐なナチスに立ち向かった、ドイツの勇敢なる劇作家、ブレヒトは言った。
 「なかまを見棄てておくならきみは/じぶんを見棄てることになるのだ」(「連帯性の歌」、『ブレヒト詩集』〈野村修編訳〉所収、飯塚書店)
 「人間の絆」が根底から揺らぎ、崩れつつある現代社会にあって、われら創価の世界は、なんとうるわしい信頼で結ばれていることか。
 今年も、「激戦の地の友を守らずにおくものか!」と、各方面の同志が一つとなり、全国が「異体同心」で力を合わせて戦った。いな、戦いぬいた。だからこそ、すべてを勝ちぬくことができたのである。
 「一つにまとまったものが、たとえ少なりとも勝つのだ」とは、戸田先生がよく言われた、大切な指導の一つであった。
3  われらは、一生涯、戦う同志!
 古代ギリシャの大哲人プラトンは、こうつづっている。
 「善き人だけが善き人だけと友になるので、悪しき人は善き人とも悪しき人とも、けっして真の友情を結ぶことはない」(『リュシス』生島幹三訳、『プラトン全集』7所収、岩波書店)
 われらの善良なる友情と団結には、悪人は絶対に入り込むことはできない。だからこそ、妬ましくて、しかたがないのである。
 われらは、広宣流布のために、一生涯戦う同志だ! 戦う家族だ! 戦う兄弟だ! 戦う人間だ! 戦う使命だ! 戦う連帯だ! 戦う陣営だ! 戦う牙城だ!
 ここに、あらためて、「この一年間の大闘争、本当にご苦労さま!」と申し上げたい。また、「本当にありがとう!」と申し上げたい。
 かえすがえす、この「栄光・大勝の年」の勝利は大きかった。史上最高の金字塔を打ち立てた。十年にも匹敵する歴史を刻んだ。創価学会の偉大な命運を大きく決定する一年となった。よくぞ戦い、よくぞ勝ってくださった。
 あらゆる著名人や知人の方々からの賞讃も、今度ほど多くあったことはない。皆さま方も、よく感じておられることと思う。
 全同志のご健闘を、私は心から讃嘆し、感謝申し上げたい。明年もまた、大勝利しよう!(拍手)

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