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日蓮大聖人・池田大作

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海外代表協議会 民衆とともに進めば無敵

2003.9.5 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

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1  世界からの求道の友に最敬礼
 海外代表協議会の開催、本当に、ご苦労さまです。
 いよいよ、SGIの秋季研修会が始まる。世界百八十六カ国・地域を代表して集われる、五十カ国・地域、約二百二十人の尊き同志の方々を、私たちは心から歓迎申し上げたい。
 有名な『論語』の一節に「朋有り、遠方より来る、また楽しからずや」と。懐かしい皆さんとお会いできて、私は、本当にうれしい!
 皆さんは、求道の心を赤々と燃やし、はるばると海を越えて、来日してくださった。この崇高なる仏の使いの皆さま方を、私たちは最大に大切にし、最敬礼してお迎えしたい。
 それが、法華経の肝心の教えであり、日蓮大聖人の御心であり、さらにまた、SGIの根本の精神であるからだ。
 きょうは、秋季研修会の無事故・大成功を期して、ひと足先に来日されたSGIの首脳の皆さま方と有意義な協議を行いたい。
2  「功徳は、われにあり」
 「一生成仏抄」には、こう仰せである。
 「仏の名を唱え、経巻を読み、華を散らし、香をひねることも、そのすべてが、わが一念に納めた功徳・善根であると信心を取るべきである」(御書383㌻、通解)
 広宣流布を祈り、広宣流布に連なる行動を起こしていくことは、すべて尊極の仏道修行である。
 法のため、人のため、社会のために尽くしゆく学会活動は、全部、功徳となって、自分自身に、そして、わが一家一族に還ってくるのである。これが厳粛なる「生命の因果の理法」だ。
 大聖人も、わかりやすく、「人のために灯をともせば、(その人の前を明るくすると同時に)自分の前も明るくなるようなものである」(御書1598㌻、通解)と譬えておられるとおりである。
 また、たとえ病弱であっても、広布のために働こう、同志のために戦おうとの強い一念があれば、限りなく生命力がわいてくる。心身ともに、健康の方へ向かっていくことは、間違いない。
 広宣流布のために苦労している皆さま方である。だれが見ていなくとも、仏が見逃すわけがない。三世十方の仏菩薩が見つめている。だれが知らなくとも、無量無辺の諸天善神が、ほめ讃え、守ってくれる。
 「功徳は、われにあり」――そう自分が自分で決めて、使命を果たしていくのが仏法である。
3  「張り合い」が青年を育てる
 大聖人は、「正法を弘めることは、必ず智者によるべきである」(御書1148㌻、通解)と明言されている。真実の智慧の人でなければ、正しい法を、正しく広宣流布することはできない。
 大聖人の魂を継ぎ、世界広宣流布を成し遂げておられる真の智者が、皆さま方であられる。
 きょう、お見えのアメリカ、ヨーロッパ、そしてアフリカをはじめ、世界の各国も、また日本の各方面も、それぞれ立派な広宣流布の指導者が登場して、見事な大発展の指揮をとってくださっている。
 一切は、「人」で決まる。「人材」がすべてである。
 戸田先生は晩年、「もう何もいらない。ただ人材がほしい」と言われた。その一言が、私の耳朶じだから離れない。私も今、まったく同じ心境である。
 人材を、見つけ、育て、伸ばすことだ。そのための潤滑油は、「張り合い」を贈ることである。
 「諸法実相抄」には、「ほめられれば、わが身を損なうこともかえりみず」(御書1360㌻、通解)と仰せである。ほめられることが、苦難に耐えて勝つ力になる。
 一生懸命に戦っている同志を、心から讃え、ねぎらい、励ましていくことだ。
 とくに青年たちには、思うぞんぶんに活躍できる檜舞台を与え、使命感と責任感をもって戦っていけるよう最大の配慮をお願いしたい。

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