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日蓮大聖人・池田大作

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各部代表者会議 一番星のごとく友の希望と輝け

2003.7.24 スピーチ(2002.8〜)(池田大作全集第94巻)

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1  創価の前進を最大に賞讃
 本年(二〇〇三年)、創価学会は創立七十三周年を迎える。創価の前進は、皆さまの真剣なる努力の力で、連戦連勝である。世界百八十六カ国・地域に妙法を弘め、これだけの大発展を成し遂げた。この輝く事実を、初代会長牧口先生も、二代の戸田先生も、最大に賞讃しておられるであろう。いな、日蓮大聖人がご賞讃くださっている。
 そのご賞讃は大功徳となって、広宣流布のために戦う皆さまに、そして子孫末代にも、信心の血脈の中に流れゆくことは絶対に間違いない。
 本当にご苦労さま! いよいよ勇んで、さらに勝利の自分を、永遠の福運を、栄光の歴史をつくっていただきたい。これが私の願いである。
 どうか、体を大事にして、賢明に疲れをとりながら、価値ある前進の日々であっていただきたい。そこに人間としての王者の魂がある。
2  新しい人材を、新しい息吹を
 戸田先生はよく、いちばん最初に出勤した人を「一番星」と呼んで、ほめておられた。
 「彼は一番星だな。彼はいいな」「きょうは彼が一番星だ」とニコッとされるのが常であった。
 大勢のなかで、ひときわ光っている。いちばん輝いている。それが信仰者の証である。
 広宣流布の一番星と光り、金星と輝く皆さまであっていただきたい。
 新しい人材を育てる。新しい息吹を吹き込む。そこに永遠の発展がある。いかなる団体も、組織も同じであろう。新しい風を入れなければ、人間は、いつしか停滞し、腐敗するものだ。
 広宣流布のために戦う人――その人こそ最高に尊い人材である。今こそ青年を全力で育ててまいりたい。
 新しい前進のために申し上げたい。
 報告は迅速に。これが勝利の鉄則である。
 報告が早ければ、早く手が打てる。一つ注意を呼びかけるだけで、皆が助かる場合も多い。
 報告が遅いのは無慈悲である。混乱を招く。それでは同志を守れない。
 横着ではいけない。また、遠慮などいらない。報告・連絡は徹底して早く――これが、あらゆる団体が、生き生きと発展し、絶対無事故で勝利していける道である。
3  戸田先生は、偉大な人間教育者であった。スイスの大教育者ペスタロッチのことも、よく話にのぼった。
 ペスタロッチは言う。
 「我々の団結は今後もはや邪しまなものに食を与えるようなことは止めねばならない」(「学園講演集」四本忠俊y悪、『ペスタロッチ全集』3所収、玉川大学出版部)
 彼はこう叫び、理想の学園建設をめざした。
 われらもまた、広宣流布を破壊しようとする邪悪とは、断固、戦いぬく。「破和合僧」は仏法上の大罪であるからだ。
 ロシアの文豪トルストイの言葉にも耳をかたむけたい。
 「真の賢者はつねに喜々としている」(『トルストイ 言葉の日めくり』小沼文彦訳、女子パウロ会)
 本当の賢者ならば、聡明な人間ならば、勇気を胸に、いつも喜びに満ちて生きているものだ。
 どんな苦しいことがあっても、喜々として前進し、勝利する。ここに仏法の真髄がある。
 トルストイの次は文豪ゲーテ。彼は、こう記している。
 「勝っておさえつけるか、/負けていつくばうかだ、/指をくわえるか凱歌をあげるか、/鉄砧かなしきか、鉄鎚かなずちになるかのどっちかだ」(『ゲーテ詩集』手塚富雄訳、角川書店)
 人生も、団体も、みじめに侮りを受けるか、晴ればれと勝利するか――このどっちかしかない。
 ゆえに、この一生を、断じて勝つことだ。
 日蓮大聖人は「仏法と申すは勝負をさきとし」と仰せである。
 リーダーの「断じて勝つ」との一念が、敢然と勝利の道を開いていくことを忘れてはならない。

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