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日蓮大聖人・池田大作

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第二十三回本部幹部会、第三回中部総会、… 青年よ「希望王」「友情王」「勝利王」と輝け

2002.12.5 スピーチ(2002.8〜)(池田大作全集第94巻)

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1  妙法の兄弟姉妹として仲良く団結
 きょうは、中部出身の世界的なトランペッターである大野俊三さんが、皆さんの祝福に駆けつけてくださった。本当に、ありがとう!(拍手)
 大野さんは、これまでたびたび、大きな試練に襲われたが、断じて負けないで、堂々と乗り越えてこられた。そして、世界中の人に希望の音色を贈り続けている。本当に立派だ。いつまでも、若々しく、健康第一で、頑張っていただきたい。
 (=席上、大野さんがラテンの名曲「ある恋の物語」を情熱的に演奏。さらに、池田名誉会長に対するウクライナ・キエフ国立貿易経済大学の名誉博士号の授与式〈十一月二十八日〉で演奏されたウクライナ国歌を、創価グロリア吹奏楽団が奏でた)
 また、きょうは、地球の反対側のアルゼンチンから、代表が参加してくださった。ようこそ、ご苦労さま!(拍手)
 長旅にもかかわらず、さっそうとしておられる。どうか帰国したら、SGIの同志の皆さま方に、くれぐれもよろしくお伝えいただきたい。
 アルゼンチンの有名な文学作品『マルティン・フイエロ』(ホセ・エルナンデス著)の中に、次のような一節がある。
 「兄弟同士は団結せよ。それは、第一の法則であるからだ。いかなる時でも、真の団結を守れ。なぜなら、身内で争いなどすると、外から食い破られてしまうからだ」(Jose Hernandez, ''MARTIN FIERRO,'' EDIL S. R. L., Edieines Latinoamericanas, Buenos Aires, 1973)
 人間の世界にあって、団結ほど強く、美しいものはない。
 私たちは、妙法の兄弟姉妹として、どこまでも仲良く朗らかに進んでまいりたい。
2  先ほど、音楽隊の創価グロリア吹奏楽団がウクライナの国歌を演奏してくださった。
 音楽隊の皆さん、ありがとう。(拍手)
 本年(2002年)は″ウクライナのソクラテス″と呼ばれる大哲学者スコヴォロダ先生の生誕二百八十周年にあたる。私もウクライナに何度も招聘いただいているが、今月(十二月)は、ウクライナで盛大に記念行事が開催されると、うかがった。
 きょうは、祝賀の意義をこめて、音楽隊の皆さんに、壮麗な国歌を演奏していただいた。(拍手)
 このスコヴォロダ先生が青年に語った有名な言葉がある。
 「悪しき十年より、清らかな一年を! 実りなき一世紀より、人に役立つ十年を!
 難しき友よ、無為に時を過ごすな。膨大な悪を阻止するのだ」
 友よ、時間をムダにしてはならない。有意義に生きよ。真実に価値あるものを創造せよ――それが″ウクライナのソクラテス″の叫びであった。
3  青年時代に語学の習得が絶対に必要
 私は、これまで、世界の指導者や知性の方々と、たくさんの対話を重ねてきた。その対談を通して、じつは、三つのことが後悔として残っている。あえて、この場で申し上げる必要はないかもしれないが、若い諸君に同じような後悔をさせたくはないし、ありのままを話させていただきたい。
 一つ目の後悔は、英語を勉強しなかったことである。
 青年時代、私は、英語だけは習得しようと思っていた。絶対に必要になることもわかっていた。
 しかし、当時は戦争中である。英語は敵国語とされ、勉強はおろか、使うことさえできない。
 また戦後は、個人教授も受けたが、その教師は月謝をとることばかりに熱心で、ろくに教えてくれなかった。母がよく、家で採れた海苔をもたせてくれ、そのときだけは、少し、やる気になってくれたのだが。(笑い)
 そういうことで、青年時代、必要性を感じながらも英語の勉強を遂行できなかったことが第一の後悔である。
 戸田先生は、未来の世界広布を見つめ、語学の重要性を強く感じておられた。
 将来、自分の代わりに必ず世界の舞台に出ていくんだ――この戸田先生のお気持ちが、私には、よくわかった。だからこそ、何としても英語だけは、勉強しておきたかった。
 しかし、青年部のリーダーとして、折伏・弘教の戦いを、断じて、ゆるがせにはできない。また、戸田先生の事業の再建に、一人、奔走していた身でもあった。春なのか、夏なのか、暑いのか、寒いのか――そういうことすら、わからない。壮絶な一日一日であった。
 戸田先生は、そんな私の体を心配されて、「おれの寿命をわけてでも健康にさせたい。身代わりになってもいい」とおっしゃってくださった。私は心で泣いた。そして、語学についても、「お前は、優秀な通訳を使えばいいんだ」と言ってくださったのである。

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