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日蓮大聖人・池田大作

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信越・北陸代表協議会 力強く、胸に響くように、わかりやすく語れ

2002.8.27 スピーチ(2002.8〜)(池田大作全集第94巻)

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1  青年に励ましの声かけを
 信越は、初代会長牧口先生の故郷。北陸は第二代会長戸田先生の故郷である。
 新潟、長野も、石川、富山も、偉大なる広宣流布の前進を成し遂げておられる。
 皆さまの大勝こそ、創価の大勝である。ご健闘を心から讃えたい。
 信越の壮年の方が語っておられた。
 「この秋へ向け、青年部が大前進しています。本当に頼もしい」
 うれしいことである。
 青年には、励ましの声をかけることだ。
 「これは、いいね!」「よくやった!」「すばらしい!」
 何か、いいものがあれば、必ずほめてあげることだ。反対に、悪いものは、ていねいに注意してあげればいい。
 青年には刺激が大事だ。頑張っていても、先輩のほうは、いつも同じで、何の反応もない――それではいけない。
 上から「こうだ」と決めつけたり、すぐに怒ったり、重荷を与えるような言い方はよくない。
 青年が力を出していけるよう全力で応援するのが、名指導者である。
2  大聖人の魂を伝える現代的解釈を
 北陸の方が話しておられた。
 「北陸といえば、念仏信仰が根強い。大聖人は『念仏無間』と破折されました。本当に力強いお言葉です。ところが、そう言っても、相手が念仏をやっている自覚がなくて、ピンとこない場合もあります。
 これからの折伏のなかで、四箇の格言(念仏無間、禅天魔、真言亡国、律国賊)を、どのように考えていけばよいでしょうか」
 たしかに、そういう場合もあるだろう。
 日蓮大聖人のご在世は、念仏宗、禅宗、真言宗、律宗が、強大な影響力をもっていた。しかし、今、多くの宗教は衰亡している。そのなかで、創価学会は、思想界の王者として前進している。
 人々の心をつかみ、正しい人生を教える力ある宗教、現実社会に脈動する生きた宗教は、どれだけあるだろうか。
 こうした時代の違いを無視し、人々の心の変化を無視して、四箇の格言を、ただ繰り返し唱えるのは、たとえて言えば、江戸時代の歌を歌うようなものだ。聞く人がわからなければ、大聖人の魂は伝わらない。かえって大聖人のお心に反することになりかねない。
 ゆえに本義を違えず、現代的に解釈することが必要になるのである。
3  大事なのは、大聖人の「破邪顕正の魂」を受け継ぐことである。
 御聖訓には、「仏法と申すは勝負をさきとし」と仰せである。
 現実は、正義ゆえの迫害がある。陰謀もある。そのなかで、広宣流布を阻む敵とは、断固、戦うのは当然のことだ。
 大聖人は、当時、権勢を振るった諸宗とまっこうから戦いぬかれた。
 人間を不幸にする魔性を倒せ! 民衆を地獄の苦しみに突き落とす邪悪を許すな! そうでなければ、尊極の妙法は弘まらないではないか!
 人間としての、やむにやまれぬ怒りを叩きつけられた。それが四箇の格言であった。大聖人の鋭き理性は、民衆を愛する大感情と表裏一体であられたと拝したい。
 また文・義・意から見ると、四箇の格言の御文(文)は、深義・道理(義)の面で不変の真理であることはいうまでもない。そのうえで、大聖人の元意(意)を拝するならば、全人類を幸福にする「人間のための宗教」を弘めることこそが肝要なのである。
 仏法は道理である。社会の良識に照らし、生活に照らし、学問に照らして、最も正しき生命の軌道である。大宇宙を貫く、永遠の幸福と平和への根本法則である。
 聡明に、あらゆる智慧をめぐらして、広宣流布を断行してまいりたい。

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