Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第十回本部幹部会、第二回関東総会 生命尊厳を二十一世紀の世界精神に!

2001.10.11 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

前後
1  われらは「人間王者」「慈愛賢者」「哲学博士」
 「正義は妙なる音楽のようだが、不正は耳障りな不協和音だ」(「マサチューセッツ州における奴隷制度」木村靖子訳、『H・D・ソロー』所収、研究社出版)
 これは、有名なソローの言葉である。
 「正義は妙なる音楽」――この言葉のとおり、音楽隊の力によって、わが創価学会は、毎月、前進し、今日まで大前進することができた。
 (この日も、スピーチに先立ち、音楽隊の創価グロリア吹奏楽団が学会歌「世紀の英雄」「紅の歌」を勇壮に奏でた)
 創価グロリア吹奏楽団の名演奏に、全員で感謝の拍手を送りたい。ありがとう!(拍手)
 来る十一月十八日、二十一世紀最初の「創価学会創立記念日」を迎える。
 創価学会は「広宣流布の団体」である。広宣流布が、日蓮大聖人の魂塊であり、御遺命である。
 「広宣流布の信心」がなくなれば、結局、利己主義である。姿は仏法者でも「法盗人」である。
 「広宣流布の団体」であるゆえに、学会は、あらゆる顛難を乗り越え、拡大また拡大、勝利また勝利で、偉大なる前進を遂げることができた。
 すべて皆さまのお力である。「本当にご苦労さまです」と、私は心から感謝申し上げたい。
 信心即健康である。全員が「健康長者」になっていただきたい。そして「慈愛賢者」「哲学博士」になっていただきたい。
2  大聖人は、伝教大師の次の言葉を引いておられる。
 「賛嘆する者は福徳を須弥山のごとく積み、誹謗する者は無間地獄に堕ちる罪を犯す」(御書1039㌻、通解)
 須弥山とは、エベレストのような、世界の中心の高山である。
 法華経を弘める人を讃える功徳は、計り知れない。
 広宣流布へ戦う人を賛嘆すれば大福運を積み、誹謗する者は無間地獄に堕ちる。これが厳然たる仏法の法理である。
 日々、遊び暮らす人もいる。安逸に流され、無軌道の人生もある。それでは、どこまでいっても、真の充実はない。幸福もつかめない。本当に人間は愚かなものである。
 皆さまは広宣流布のために行動している。
 平和のため、幸福のため、安穏のため、和楽のために前進している。その根幹である仏法を弘めておられる。これほど尊い人生はない。私は心から讃嘆申し上げたい。
3  勇猛精進! 「進まざるは退転」と
 幸福とは何か? これは、ギリシャの哲学者や、『幸福論』のアランをはじめ、何千年来の哲学のテーマであった。
 フランスの文豪ロマン・ロランはつづつた。
 「幸福」とは、自分の道を見いだすこと。そして「何も澱まないこと! 前進する生命……前進です!」(『魅せられたる魂』宮本正清訳、岩波文庫)と。
 「勇猛精進」――仏法の魂は「間断なき前進」である。
 前進をやめれば、人生は即、敗北である。「進まざるは退転」である。
 また、青年とは、だれか? それは、年齢では決まらない。
 「一日一日、進歩する人が青年である」。これが牧口先生の信念であった。
 「前進する人間」こそ「青年」である。「前進する魂」がなくなれば、年は若くても、もはや心は″老年″だ。いわんや妙法は「不老不死」の泉である。三世の旅路を、無限の生命力で前進していける。
 創価学会は、日本列島の津々浦々まで「前進また前進!」の覇気に満ちている。何があっても朗らかに、意気揚々と、不屈の「巌窟王」のごとく胸を張っている。
 きょうは前進する「青年」の集いである。第十回本部幹部会、そして、すべてに「完勝」した大関東の総会、本当におめでとう! 「常勝」と言えば関西である。それに対して、関東は「完勝」を合言葉に進んでは、どうだろうか。(拍手)

1
1