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日蓮大聖人・池田大作

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北陸・信越合同研修会 「正義の人材」を全世界ヘ

2001.8.21 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

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1  「幸福の大河」を! われらは先駆者
 北陸・信越の合同研修会、ご苦労さま! 待望の北陸研修道場も来月(九月)、いよいよ完成する。おめでとう!(=北陸研修道場は石川県中島町に完成。十月二十六日、開館式が行われた)
 北陸の石川・富山も、信越の新潟・長野も、ともに厳しい自然環境のなか、本当によく頑張ってこられた。一人一人が「人生、これで、わが家は勝てり!」と堂々と宣言している。
 「信心の本家」「広宣流布の本家」として、子孫末代までの「幸福の大河」をつくっておられる。
 その心も、功徳も、実証も、日本一、いな、世界一であると私は最大に讃嘆申し上げたい。
 広宣流布に捧げる人生ほど、尊いものはない。自分のためであり、人のためである。健康になり、充実がある。大福徳に満ちている。いちばん最高の人生である。これが御本仏日蓮大聖人の絶対の御約束なのである。
2  私の好きな、哲学者プラトンの言葉に、こうある。
 「正しくて真実であると思われることは、何としてでも語らなければなりません」(池田美恵訳、『法律』所収、岩波文庫)
 私の″文学の教科書″ともいうべき、ドイツの大文豪ゲーテも言っている。
 「真理というものはたえず反復して取り上げられねばならないのだ。誤謬が、私たちのまわりで、たえず語られているからだ」「いたるところで誤謬はわがもの顔をしている。自分の味方が多勢いると感じているから、いい気になっているわけさ」(『ゲーテとの対話』山下肇訳、岩波文庫)
 ゆえに私たちは、正義の言論を放たねばならない。真実を語って語って語りぬくことだ。
 さらに、アメリカの女性の社会運動家、ジェーン・アダムズは言う。
 「正義を確立するためにいかに時間がかかろうとも、また、そのためにいかに困難な道を歩もうとも、正義が安定するまで止まってはならない」(『ハル・ハウスの20年』柴田善守訳、岩崎学術出版社)
 わが人生、最後まで、友の幸福のために祈って祈って祈りぬき、行動しぬいていくことだ。
 戦う人がいる。戦いに負ける人もいる。戦いをやめる人もいる。戦いぬいた人だけが「仏」になる。それが本当の勝利者である。
3  牧口先生の故郷・信越、戸田先生の故郷・北陸の勝利
 牧口先生の生まれ故郷の信越と、戸田先生の生まれ故郷の北陸は、堂々たる広宣流布の大勝利を飾られた。
 今年は、牧口先生の生誕百三十周年、戸田先生の会長就任五十周年である。両先生が喜ばれ、皆さま方を讃えておられる笑顔が、目に浮かぶ。
 日蓮大聖人は、信越の先輩にあたる、在家の阿仏房に対して仰せである。
 「あなたは、まさしく北国の導師とも言うべきであろう。浄行菩薩が生まれ変わって日蓮を訪ねられたのであろうか。不思議なことである」(御書1304㌻、通解)と。
 広布へ駆ける皆さまこそ、二十一世紀の「北国の導師」たる方々である。
 どうか、「北陸広宣流布」「信越広宣流布」の偉大なる指導者として、永遠不滅の歴史を残していただきたい。
 北陸も信越も広い。広大な地域にあって、とりわけ、婦人部の皆さまが、来る日も来る日も、法のため、人のため、社会のため、未来のために、どれだけ歩きに歩き、どれだけ走りに走り続けてこられたことか。
 私は、皆さま方の代表に、「日本一 走り続けた 婦人部長」との言葉を贈らせていただいた。
 大聖人は、「(妙法の良薬を持つ)この女性が道を行く時は、四菩薩(上行菩薩・無辺行菩薩・浄行菩薩・安立行菩薩)もともに道をお行きになる。(女性から四菩薩が離れないさまは)たとえば、影と身、水と魚、声と響き、月と光のようなものである」(御書1306㌻、通解)と仰せである。皆さまの歩む道は、永遠に常楽我浄の「幸福の道」「希望の道」「和楽の道」「福徳の道」なのである。
 大聖人は、北陸のことも、信越のことも、よくご存じであられた。
 大難を耐え忍ばれた、新潟・佐渡の天地はいうまでもなく、御書の中には、信濃(長野)の殿岡(飯田)、諏訪湖、越中(富山)の立山、加賀(石川)の白山等の名前も挙げられている。
 使命深き天地で、皆さま方は広宣流布を進めておられる。大聖人の御賞讃は間違いない。無量無辺の福徳につつまれないわけがない。

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