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日蓮大聖人・池田大作

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東京会研修会 青年が「広宣流布の新章節」を

2001.8.19 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

前後
1  「師子奮迅の祈り」で勝て
 ピラミッドは、幾千年もの時を超えて、厳然と、そびえ立つ。
 人間として、歴史に何を残すか。永遠の至極の価値をつくり、残しゆくのが、広宣流布である。その先頭に立つのは青年である。
 大田の蒲田で折伏の火ぶたを切った時、私は二十四歳の支部幹事であった。
 座談会へ行った。一生懸命、話をした。「来られた方を全部、入会させよう」「皆を必ず幸福にするのだ」。これが私の信念であった。
 そして、当時、だれもが不可能と思った「支部で月二百一世帯の折伏」を楽しく成し遂げ、広宣流布の大行進が始まったのである。
 その原動力は、「師子奮迅」の祈りである。「御書」を拝することである。「師弟の大道」を生きぬくことである。
 「創価学会の第一章」は、仏法史に輝く大勝利で飾った。どうか青年部の諸君は、「第二章の創価学会」を、「勝利また勝利」の歴史で見事に飾っていただきたい。
2  東京会の皆さまに、イギリスの首相チャーチルの言葉を贈りたい。第二次大戦で、フアシズムと戦っている渦中の言葉である。
 「周囲のすべてのものが流されゆくなかにあって、われわれはここで厳として立ち続けたのである。(中略)一人もひるむものはいなかった。見渡す限り深い闇の中で、われわれは正義の松明を掲げぬいたのである」(The Collectede Words of Sir Winston Churchill, vol.20, published by the Library of Imperial History, London)
 さらに、チャーテルは言う。ナテスとの戦いの勝利によって、「この悪党も、破滅の運命の黒い影がゆっくりと、しかし容赦なく近づいていることを、まざまざと見たにちがいない」。(同前)
 そして「大激戦で勝利を収めたにもかかわらず、追撃の遅れや追撃の気力を失ったために、その結果を台無しにしてしまったことが、どれほど多くあったことか!」「全力で追撃することだ」(同全集21)と。
3  真剣に戦えば大長者の境涯に
 ″広布の本陣″東京の痛快なる大勝利を、私は心から讃えたい。大東京は勇敢に戦い、堂々と勝った。指導者が真剣だったからである。団結したからである。
 洋々たる広布の未来が開かれた。今がチャンスである。時を逃さず、完璧なる常勝の布陣を整え、二十一世紀の勝利の流れをつくってまいりたい。
 われらの前進を、日蓮大聖人が、どれほど讃嘆しておられることか。
 「なによりも承りて・すずしく候」――何よりも、お聞きして爽快である――。
 これは、数年間、信心のゆえに迫害されていた四条金吾が、主君から信頼を勝ち得た報告を喜ばれての仰せである。
 勝利は爽快である。勝つことが広宣流布である。
 広布の大闘争を戦いきった人は、一人も残らず、大功徳を受ける。広宣流布のための労苦は、すべて、わが生命、わが一家・眷属の威光勢力と輝きわたる。
 戸田先生と語りあった思い出深いルソーの言葉には、「私は自分でやったのだ、ということが一番好きだ。私の敵どもがなんと言おうと無駄である」(ジャン・ゲーノ『ジャン=ジャック・ルソー伝』宮ヶ谷徳三訳、『ルソー全集』別巻1、白水社)とある。
 いずこの地にあっても、広布の闘争をやりきった人は皆、誇り高く胸を張り、生き生きと光っている。「諸法実相」である。真実は、現実の姿に、おのずと現れてくる。

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