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日蓮大聖人・池田大作

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第五十二回本部幹部会、関西代表幹部会、… 「第三の千年」へ人間主義の鐘を鳴らせ!

2000.12.14 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

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1  大関西から歓喜の大前進
 二十世紀最後の本部幹部会、おめでとう!(拍手)
 きょうの日を関西の皆さま、全国の代表の皆さま方とともに、喜びに満ちて迎えることができた。二十世紀の創価学会の大勝利、おめでとう!
 皆さま方の「団結」と「祈り」の賜である。心から感謝申し上げたい。そしてまた、二十一世紀も、大勝利の歴史を、ともどもに築き残してまいりたい。
 関西が先頭に立っていただきたい。関西は「広宣流布の心臓部」である。関西が日本全国を、また全世界を動かしていくのである。それが関西の使命だからである。
 私は、関西で牢獄に入った。ここに、創価学会の魂があるのである。
 (一九五七年〈昭和三十二年〉七月の「大阪事件」。名誉会長は、参議院大阪地方区の補欠選挙で、不当な嫌疑をかけられ、無実の罪で投獄された)
 歴史的な本部幹部会が関西の天地で開催されたことは、大きな意味がある。
 いよいよ来月(二〇〇一年一月)から、二十一世紀である。本部幹部会も一月から「第一回」として、新たな歴史を刻んでいくことを提案したいと思うが、どうだろうか。(賛同の大拍手)
 新しいリズムで、新しい心で、晴れやかな前進を開始したい。
2  リーダーは、こまやかな心配りができる人であっていただきたい。たとえば、会合ひとつ行うにしても、具合の悪い人はいないか、お腹はすいてないか、トイレは大丈夫か――そういう小さな点に最大に配慮していただきたい。遠くから駆けつけた人がいれば、最大に称え、宣揚してあげることも大事である。
 形式ではない。心こそ大切なのである。すべては、指導者の知恵で決まる。愛情で決まる。そういうリーダーがいる組織は栄えていく。
 先ほどは、すばらしい「歓喜の歌」の大合唱であった。
 (幹部会の席上、「関西吹奏楽団」の演奏で、「関西男声合唱団」と「あけぼの合唱団」が、会場の参加者とともに、ベートーヴェンの交響曲「第九」のメロディーに乗せて、「創価歓喜の凱歌」を歌い上げた)
 日蓮大聖人も「南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり」と仰せである。
 皆さま方の大合唱は、この十年間の、そして二十世紀のすべての戦いに勝利の決着をつけた創価学会の「大歓喜の凱歌」であったと、私は宣言したい。(拍手)
 創価学会は勝った! 嫉妬による幾多の中傷・批判をはねのけ、皆さまの力で、すべてに勝った!(拍手)
3  苦悩を通して歓喜を手に入れる――ベートーヴェン
 楽聖ベートーヴェンは、一七七〇年の十二月十六日生まれ。本年(二〇〇〇年)は、生誕三百三十周年である。彼は言った。
 「有限な存在でありながら無限の精神をもつ私たちは、ひたすら苦悩し、そして歓喜するために生まれてきました。それで、ほとんど次のように言えると思います。最も優れた人たちは苦悩を通して歓喜を手に入れるのです」(「ベートーヴェンの言葉」國安洋訳、『ベートーヴェン全集』7所収、講談社)
 苦しんだり、悩んだりするから、喜びも大きいのである。仏法で説く「煩悩即菩提」、また「生死即涅槃」、そして「衆生所遊楽」の法理にも通じる、深い洞察である。
 私たちも、あらゆる苦難と戦い、勝ちぬいてきた。
 もはや、だれ人も絶対に、私たちの「大歓喜の歌声」を邪魔することはできない。「歓喜の歌」とともに、いやまして、威風堂々たる前進を開始してまいりたい(拍手)

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