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日蓮大聖人・池田大作

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創立70周年記念第50回本部幹部会・第… 勝利と苦労と喜びは一体

2000.10.5 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

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1  二十一世紀は「創価の世紀」
 二十世紀の創価学会は、堂々と大勝利した。ありとあらゆる陰謀、策謀、批判、中傷を全部、打ち破り、正義と真実の創価学会は断じて大勝利した。(拍手)
 これはすべて、皆さま方のお力である。忍耐である。戦いである。功徳も大きい。全国、そして全世界の同志の皆さまに、私は「本当にありがとう」「ご苦労さま」と申し上げたい。(拍手)
 戦いは永遠である。全宇宙、ありとあらゆる生命が戦っている。妙法という最高の法則にのっとって、戦い抜いたものが勝利する。
 二十一世紀の法戦へ、多宝会の皆さまも朗々たる唱題で若々しく、今再びスクラムを組み直し、「永遠の勝利」を勝ち取る戦いをやりましょう!(拍手)
 婦人部、そして青年部の皆さんが、創価学会の新しい先頭を、広宣流布の新しい先頭を進んでいっていただきたい。
 成長もなく、挑戦もなく、ただ威張っているだけの慢心の幹部であれば、かえって邪魔である。どんどん、新しい人材が躍り出る時代である。「新しい世紀」に、新しい広宣流布の「旋風」を起こし、「竜巻」を起こし、青年の力で、日本中を巻き込んでいってもらいたい。全世界へと広げていっていただきたい。
 小さな島国根性の日本など悠然と見おろしながら、新しい「創価の世紀」を、「我らの世紀」を、燦然とつくってまいりたい。(拍手)
2  正法正義を貫いて今日の大発展
 有名なドイツの詩人シラーは叫んだ。
 「おれは正義で行くんだから、怖い敵はないのさ」(『ヴィルヘルム・テル』桜井政隆・桜井国隆訳、岩波文庫)
 学会も、正義なるがゆえに恐れるものは何もない。
 そして、シラーの友人、ゲーテは言う。
 「人生の辛酸に教えられなければ、人生の宝のねうちはわかりません」(「トルクワートー・タッソー」実吉捷郎訳、『ゲーテ全集』4所収、人文書院)
 苦悩をくぐり抜けてこそ、人生の素晴らしさを知る。仏法にも通じる真理である。
 仏法は永遠に、「仏と魔の戦い」である。仏法を妨げ、幸福を妨げ、広宣流布を妨げる「魔および魔民」との戦いである。
 頑強なる、その大将が「第六天の魔王」である。これが、人間の世界を支配しているゆえに、魔は強い。
 (御書に「第六天の魔王或は妻子の身に入つて親や夫をたぼらかし或は国王の身に入つて法華経の行者ををどし或は父母の身に入つて孝養の子をせむる事あり」と)
 しかし、絶対に負けてはならない。魔に打ち勝ってこそ、仏になれる。
 仏法は勝負である。勝つか負けるかである。いくら信心していても、臆病者は仏になれない。そう日蓮大聖人は厳しく仰せである。
 わが創価学会は輝かしい「創立七十周年」を迎える。皆さまに重ねて最大の感謝を申し上げたい。(拍手)
 尊き信心を持ち、広宣流布を成し遂げんとする大聖人の御心を心とし、「死身弘法」「不惜身命」で、「正法正義」を貫き、前進し抜いてきた実証が、今日の学会の大発展である。
 戸田先生は亡くなられる直前、私を呼ばれて、こう言われた。
 「大作、創価学会は大きくならなくてもいい。同志が皆、元気で、幸せに生活していければ、それでいいんだよ」と。先生の遺言である。
 学会が発展すれば、それだけ、法難もあるだろう。苦しみもあるだろう。嫉妬もあるだろう。どんなに大作は大変か――これが先生のお心であった。ありがたい師匠であった。
 しかし私は、あらゆる苦難を発条として、今日の学会を築いた。広布の道を世界に開いた。
 「キリスト」と言えば、皆、知っている。「日蓮」と言っても、日本でも本当は、よくわからない。いわんや外国では、だれも知らない。そのなかで、日蓮大聖人の仏法を世界に弘めた。大聖人も、どれほど、お喜びくださっていることか。また牧口先生、戸田先生も、どんなにか喜んでおられることだろう。
 全世界の広宣流布の指揮を執り、戦い抜いてくださった皆さま方のおかげである。尊い皆さまである。ご健康、ご長寿を祈りたい。
 そして、これからのご活躍を、よろしくお願いします。(拍手)
3  全世界へ「友情のシルクロード」を
 明年(二〇〇一年)は二十一世紀の最初の年である。皆が総立ちになり、創価学会の力を朗らかに天下に宣言したい。
 勝つためには、忍耐である。闘争である。ある時は楽しく、ある時は朗らかに、ある時は静かに、ある時は淡々と、ある時は怒りながら、ある時は慈悲を込めて、ある時は仲良く、日本中、世界中に、たくさんの仲間をつくりながら、創価学会は進んでまいりたい。勝利の人生を歩んでまいりたい。
 敵がいなければ、勝負にならない。何も恐れることはない。敵は、我々を強くしてくれるのだ。
 いよいよ二十一世紀である。ついに「創価学会の時代」に入った。朗らかに、民衆の長蛇の列で、全世界に通じる「広宣流布のシルクロード」を行進していきましょう!(拍手)
 SGI(創価学会インターナショナル)は世界百六十三カ国・地域に広がった。どこに行っても学会員がいる。世界が舞台である。とくに青年は、全世界を広宣流布のために駆けめぐっていただきたい。
 幹部は、多くの後輩から、「父のように、兄のように頼もしい」「母のように、姉のように優しい」――そう慕われる存在であってほしい。
 反対に、自分の権威を振りかざし、皆に「ああ、こんなところに来るんじゃなかった」と思わせるような幹部は、リーダー失格である。時代錯誤である。
 むしろ会員のほうを強くし、幹部には厳しくていいのである。社会も、一段と「かけがえのない一人」を尊重していく時代に入ったことを知っていただきたい。

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